【独占インタビュー】フリーランス美容師から起業!経営者としての今、そして未来とは?

Lilyに在籍しながらでも起業できたのでは?

寺村さん

過去に「独立しないのですか?」という話もありましたが、独立せず、Lilyでサロンワークをしながら他の事業もしていました。Lilyは副業OKなので。Lilyのオープン当初は、お店の方向性と僕のお店に対する方向性は近いものがあったと思います。

オープンから5年経過して、お店も僕も成長して、お店に対する考え方に違いが出てくることが多くなりました。全く同じ考え方をする人なんて存在しませんから、ぼくのほうが正しいとか、お店のほうが正しいとかそういう思いは全くありません。

自分が所属しているからこそ、いい意味でぶつかって切磋琢磨してきたけど、自分の事業もLilyで実現するという目標をもった僕がいることで邪魔になっていると感じたんです。

ともに過ごしてきた代表の柳本のやることを応援したい、けれど邪魔になりたくはないから離れて起業しようと思ったんですよね。

フリーランス美容師から会社経営者に。苦労したことは?

寺村さん

うーん……。苦労というよりかは、逆に、今までがエネルギーを持ち余してましたね。所属していたときは、何かを組織でやるときに、スタッフも複数いるので確認に時間がかかってしまって、すぐに実行することが難しい環境でした。

Lilyはフリーランス美容師の業務委託ですから、美容師各々のポリシーも強く(特に個性豊かな美容師が多いLilyですし……笑)、柳本は判断を下すのが難しかったと思います。Lilyオープンから関わってきているので、サロンを良くしたい! というほうにエネルギーを使ってきたんですが、今までは組織の中では、自分の意見を納得してもらい会社として判断をしてもらうまでに時間がかかっていたんですよね。

これは組織にいる以上当然なことですが。それを、自分が代表となり会社をつくりたいと思ったときに、意思決定や判断スピードなどを含め他に使っていたエネルギーをこちらに集中させようと。
なので、美容師から経営者になる苦労よりかは、逆に人にとても恵まれているのと、順調にいきすぎていて逆にこわいです(笑)

ぼくの周りにはとても優秀な方が多い。今はまだ満足のいく報酬は支払えていないけれど、ぼくのビジネスの将来性にかけて力を貸してくださっているんです。ですから、必ずリターンしていかなきゃいけない。問題はこれからなんですよね。これから不況になるだろうから、ここからが大変だろうなと思っています。

どんな経営者を目指す?

編集部

経営者になった今、これからこういう経営者が伸びていく、そして、その上で寺村さんご自身はどういう経営者として進んでいきたいですか?

寺村さん

それ、ぼくに聞きますか?(笑) 経営者1年目なので偉そうなことはいえないのですが、今まで見たり聞いたりしてきたことで感じたことをベースにお話ししますね。

ぼく、もともとすごく心配性なんですよ。なので、昔から用意周到というか。こういう経営者は危ないかなというのは、楽観主義すぎる経営者さんですかね。前向きでポジティブなのはいいけれど、雇用リスクや取引先もあることなので、根拠のないポジティブは危ういなと。

なので、儲かったからマンション買っちゃう! という美容室経営の友人に、本当に大丈夫なの? ローン35年とか払い続けられる? って言ったり、美容室の店舗展開する方にも、世界的不況がきたときにも対応できるの? とか聞いちゃいましたね。それくらい、ぼく心配性なので(笑)

今から頑張ろうと思っている人のテンションを下げるなよ! とも思いますが、大切な人たちだからこそ現実を突きつけるような質問をしてしまいます。

あとは、スケールさせすぎない(実店舗を持たない、従業員を雇いすぎない、基本的に1人で利益最大化)ということを意識しています。でも、まさかこんな大変なときに経営者になるとは……という感じなんですよね。もう本当想像以上で……。だからこそ、今既に何年も経営をされてきた方で、全力で対応されている諸先輩方には頭の上がらない思いです。

やはり、今みんなピンチだと思うけど、逆にチャンスに変えていかなければならないというのが本質ですよね。そして、現状を肌で感じ、現金を残さなきゃいけないなというのは今回思い知りましたね。

だからこそ、自分はこれからこういう事態が起きてもスタッフを守れるように現金を残していく経営をしていこうと思っています。

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