【理念経営のススメ】生き残るための3つのこと

「こんな時だからこそ」と考える

前述しましたが、現時点で弊社は、全店自主閉店しています。パートの社員も含め、50人分の4月5月の給与は前年並みを保証しました。そのことをネガティブに考えればきりがありません。ここはひとつポジティブに考えてみましょう。

産休・育休をとって1年以上休んだスタッフも、やがて売り上げを取り戻せるものです。1年と考えると長い気がしますが、その間の来店回数で考えれば数回です。新型コロナウイルスが半年で収束すると仮定するならば、1人のお客様の2回か3回のご来店がなくなる、と考えるのです。2,3回浮気された、またはご来店が伸びた、ホームカラーでしのいだとしても、きっとまた帰ってきてくださる、と肯定的に考えることもできるはずです。

右に行くのか左に行くのか、ここでオーナーが下す決断が、サロンの明暗を分ける重要な局面となるのです。まずスタッフの安全を担保し、これからのことについても自信と勇気を与えてあげれば、必ずそれに応えてくれると信じて私は行動しています。先を考えれば不安しかない。後悔も先に立たずです。今できることを探して動き出すしかありませんね!

業界全体が食らった足かせ!?

考えてみれば、今回の騒動は、地震や豪雨などによる局所的な災害ではなく、世界が、日本国中が、業界全体が食らっている災害です。自分だけが苦しい、大変だと考えがちですが、そうではないのです。

例えるなら、業界全体がマラソンレースをする中、全員に重い鉛入りの靴を履かされたようなものです。ですから、あなたも苦しいけれど、私も苦しい、みんな苦しいのです。業界全体が悲鳴を上げている状況です。そう考えるならば、競争の原理の中では、今までと何も変わっていない、条件はみんな同じと考えることもできます。

ではとりあえず何する?

とりあえず腹をくくりましょう。

そして…

一の手で、冬眠の準備です。当面の運転資金を確保しましょう。サロンの会社規模にもよりますが、月商の3倍のキャッシュを集める努力をしましょう。最悪の事態を想定し、資金繰り表を作成しましょう。

また、現在様々な助成金や補助金、制度融資の類が出てきています。もらえるものは全てもらう! という姿勢で臨みましょう。当局の方からこんなのがありますよとは言ってきてくれません。感度のいいアンテナを張ってください。

そして、売り上げ激減の局面では、粗利率の改善では歯が立ちません。ひたすら固定費の削減を徹底する。家賃減額交渉・接待交際費・会議費・交通費・諸会費を徹底削減する。広告宣伝費・教育費など今すぐ必要のない、即効性のないコストを徹底削減する。長期戦を見越せばオーナー給の減額、役員報酬の減額。給与体系の見直しとなってゆくでしょう。

二の手は、従業員・スタッフに口ではなく、行動で示すことだと思います。経営者としての考え方をしっかりと伝え、経営判断を身で示すことです。私もそうありたいと思い行動しています。こんな時だからこそ、真摯にスタッフとその周りいる大切な人を守るための行動をすることですね。

三の手で、サロンを開けるなら、お客様満足としての、日本一安全な店を目指し、そのためにお金を使うことだと思います。まずは「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」(てきをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず・孫子の兵法)ですね。コロナと戦うにはまず敵を知ることです。情報を精査し共有し、あらゆる工夫をし、オペレーションを常に改善していく中で、お客様の不安・リスクを最小限にしていきましょう。

 

以上の三手のことができれば、アフターコロナの世の中となったとき、社会に求められ、お客様とスタッフに必要とされて、必ず生き残こり、勝てる会社となると私は思います。

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