資本の部は自分がもともと持っていたもの
その下、右下の資本の部は、自分がもともと持っていたもの、自分の力、自分の努力、気合、根性、情熱といったところでしょうか。マイホームでは自分の貯金に当てはまります。
見方を変えれば、ここは他から借りてくることはできないものです。自分の中から無尽蔵にふつふつと湧いてくるもの。これがなければ始まりませんよね。ここを一言で表すのなら情熱！という言葉が1番しっくりくると思います。
経理の法則では、負債の部+資本の部＝資産の部となります。これを人生のバランスシートの法則に転換しますと、感謝！+情熱！＝夢の実現！という法則が導き出せますね。
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経験上、実際はどうか
このように＝（イコール）となって、左右のバランスが取れているからバランスシートというのでしたね。しかしながら、実際の世の中ではどうでしょう？ このようにバランスが保たれているのでしょうか。
自分に当てはめて考えてみますと、このバランスをとるのは非常に難しいと感じています。ときに大きくバランスを崩していることも多々あったなあと振り返ります。
ときに情熱！が足らなくてバランスを崩していたり、図らずも感謝！を忘れて助長し調子に乗ってしまっていることもあります。とんとん拍子にうまくいくこともあり、たくさんのものを所有した気分になって、これが俺の実力だ、運も実力のうち！ なんて言いながら好調の波に乗る。しかしながらそんな時間帯は長くは続きません。必ずと言っていいほど手痛いしっぺ返しを食らうのです。
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チーン！と精算される
どこかでチーン！ と音が鳴ったような……。レジで精算されるときの音です。忘れていた分だけ、助長していた分だけ足切りされ、末切りされる。それはもうひどいダメージの時もあります。取り返しのつかないこともたくさんしてきました。しかもそれは自分の思いもよらないところを足切りされるのです。
自分のことならまだしも、時に大切な人を巻き込んでそれは粛清される。たまりません……。頭を抱え悩み苦しんで後悔の雨あられです。わかっちゃいるけど、また同じことを繰り返してしまう。自分のエゴが爪のように伸びてきて、切っても切ってもキリがないのです。
借り物であるという自覚
自分が持ってないものを、誰かから援助で借り受けるのはいいでしょう。しかし、借りっぱなしにしていると、結局は弁済することになっている。お金を借りる、力を借りる、会社や組織に所属していることもいわばその場を借りているわけです。
考えてみると、借りているものはいっぱいあるはずです。この肉体さえも借り物かもしれない。自分で作ったわけではないですから。それがバランスを失ったまま無自覚に過ごしているとしたら……。図3を見てください。
そのうちにバランスを保つために精算されてしまうかもしれません。
