それは夢じゃなくて寝言
「美容から逃げたことありますか？」彼にそう聞かれて改めて考えさせられましたが、こう答えました。
オレは逃げたことはないよ。逃げたくなることはしょっちゅうあるけれどね。逃げても何も変わらないでしょ。景色が変わるだけ。自分からは一生逃げられないからね。
君はさ、金持ちなりたいとか、海外出たいとかっていうのは、ただ楽してたのしく生きてゆきたいだけでしょ？ でも日々の仕事という現実は全く先が見えないんだよね？ 君が言ってることは夢じゃないよ。なんていうか教えてあげようか。それはね、寝言だよ。
でもね、夢がなくてもええやん。寝言でもいい。オレなんか君の歳には遊びまくってたよ。別にこの仕事が夢ではなかった。でもね、仕事も遊びも1番じゃないと気がすまなかった。
だから仕事も遊びも人の3倍やってきたよ。1日24時間じゃ全然足らなかった。人を喜ばすことが大好きでね。そうやって夢中で頑張ってるうちにやりたいことが見つかったんだ。
と彼。このひとは？？ うーん。うれしいような嬉しくないような……。どう見えていたのかは置いといて、続けました。
中村文昭さんが降臨してきた
仕事に身が入らないのは目的がないからだよ。 なんのためにがんばるのか。 夢がなくてもいいんだよ。夢を叶えることにも目的があるんだよ。何のためにその夢を叶えるのか。君がただ楽をして遊びたいだけなら今の大変さや現実とのギャップにいたたまれなくなる。
夢の目的、その先にある目的を持とうよ。それはね、人を喜ばすことだよ。誰かに笑顔になってもらうために今日を頑張る。 その繰り返しで十分。それをとことんやる。
そしたら、先輩からも、お客様からも、社長からも〇〇くん〇〇くんって、君じゃないとって。君に頼みたいんだって、仕事がどんどん降ってきて、任せられる。
はい！ か、YESしかないって、何でも引き受けてみな？ あなたじゃないとって仕事任されるうちに、また喜ばせなきゃって頑張る。そうしていればどんどん経験値が増える。
同僚が先輩上司の愚痴を言ってる間に君だけはどんどん成長していく。そうやってる人が出世して世の中動かしていく人になるんだよ。
ここまで話していて、泉のように言葉が出てくるのは、あの中村文昭さんのCDを擦り切れるほど聞いた成果かなと思いました（笑） 8年前、ある団体での講演を依頼してからのご縁でした。
「なんだ！？この方の説得力は！」と、非常に感銘を受け、当時車に積んでいた6連装のCDチェンジャーからロックのCDを全部抜いて、彼のCDを2年間にわたって丸暗記するほどに聞き続けました。おかげで関西弁が少し使えるようになりました（笑）
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頼まれ事は試され事
そして、中村さんのキメ台詞を伝えました。
頼まれ事は試され事だよ。 今の環境で精一杯頑張れ。 そしたらやりたいことも見つかるはず。 そしたら夢の方から君に出会いにやってくるよ。
でも、今の環境から逃げて、店変えて、職種変えて、人変えても、自分は何にも変わってない。何も変わってない自分だったら、何をやっても結果は一緒だよ。
与えられた環境で自分が納得できるところまで、人が評価してくれるところまで頑張らないと、人生は次のステージに行けない。活路は見いだせないよ。
と。しばらくして、彼から返事がきました。
こんなんいわれたの初めてですT_T ほんまに美容から何回も逃げたいと思いました。夢もないのに続けていてて、ええんかなって。周りはそこそこ稼いでんのに俺は少ない給料で……俺はただ人生楽しみたいだけやのにと思ってました。
これからは夢が寝言に変わらんようにほんまにこつこつ頑張ります！ ありがとうございましたT_T
ふぅ。何かしらの役に立ったようです。こんなふうに迷える若人はたくさんいるのだろうと思います。周りの大人がスイッチ入れたらんと！ と思いました。
若者！ 負けるな！ 道を拓け！ あの彼は今どうしているだろうとふと思い出したので記事にしてみました。あの時「やっぱり！この人は、と思ってました！」って、どういう風に思ったのか聞いておけばよかったです（笑）
多謝
【参考】
中村文昭氏 – 公式ホームページ
こんにちは、Y’s hair GROUP（ワイズヘアグループ）を運営するZIMA ENTERPRISE 代表取締役 CE…
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