美容業界に置き換えると
さて、前段が長くなりましたが我々美容業界もこれと全く同じことが言えると思います。カット、カラー、パーマは売れません。それはメニューではなく技術の名称ですね。
お客様が見ているのは、常に仕上がった時の自分の姿です。そのヘアースタイルで着ていく服はお気に入りのワンピで、バッグはこれをチョイスして、メイクはこんな風に……と、お出かけしている自分のイマジネーション(想像図)ですね。
お客様はカットやパーマにお金を払っているのではなく、その施術内容はそれを実現するための手立てにすぎません。お金を払うのはなりたい自分のイメージです。そう考えると、我々美容師が売っているのは単に技術ではなく、その人その人のデザイン(なりたいイメージ)であるということです。
そのデザイン(なりたいイメージ)を完成させ、満足していただくために、そのイメージを正確に受け取り、我々の持てる技術を駆使して、切ったり減らしたり、曲げたりのばしたり、暗くしたり明るくしたり、色を変えたりしているに過ぎません。
【人は弱い】それが前提で努力しやすい仕組みを作ったらどうなる?
技術でなくデザイン
美容師が、「今日はどうなさいますか?パーマですか?」と、施術工程を売っているようでは、真のトップスタイリストにはなれないと思います。お客様がそのスタイルに変身して何を望むのか、何をしたいのか、どう見られたいのか、それを叶えて差し上げる。それを感じ取れるだけの美容師の感性が必要ですね。
そう考えながら毎日お仕事をすれば、美容師の考え方や感性はどんどん研ぎ澄まされていくでしょう。逆に、そんな感性を持ち合わせていなかったとしたら、我々が売っているものとお客様が買いたいものが合致せず、いつまでたってもお客様からの支持はいただけないのかもしれませんね。
常にお客様の求めているものを見つける。そして見極める。魚じゃなく晩ご飯。技術でなくデザイン(なりたいイメージ)。そのためのお客様へのアプローチを忘れないで取り組んでまいりましょう。
多謝
こんにちは、Y’s hair GROUP(ワイズヘアグループ)を運営するZIMA ENTERPRISE 代表取締役 CE…
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