【シナジーサロン NEHAN(ネハン)】次世代型シェアサロンの考え抜かれた働き方に迫る

本物のシナジーを起こすためには

シナジーを起こすためには、そのための時間の確保も大切となる。そのための時間は削るものではなく、余裕時間を作ることが大切であると寺村氏は言う。

何かやるためには時間が必要、そのためには今ある時間の短縮により余裕時間を作ることができる環境が整えられていた。例えば、カットした髪の毛をそのまま捨てることのできる収納場所があらかじめ床に埋め込まれていた。

一見全く気が付かない場所に、そのまま髪の毛を落とすことのできる仕組みとなっている。本来であれば毎回掃除用具のあるところにほうきを取りに行くという動きがあるが、ほうきは置物としても違和感のないオシャレな作りのものを各セット面に設置し、カット後にその場でスマートにおこなうことで時間の短縮へとつながる。

また、セット面脇にはモニターが設置されており、シャンプー台についているセンサーを活用することでシャンプー台の使用状況がモニターで確認できる。従来、シャンプー台が空いているかを確認しにいく手間などもあったと聞くが、このセンサーとモニターのシステムを通して状況をシェアし余計な時間をカットすることを可能にした。

また、シャンプー台にも工夫が施されており、シャンプー台を常に清潔に保つことができるように個々の美容師が使用するシャンプーセットがまとめられていた。

シャンプーステーションを設置し、シャンプーセットを収納できる仕組みとなっており必要時のみ取り出し使用することで見た目も清潔かつシャンプーの時間効率もあげられることができるように考慮されている。

左からiii代表 寺村氏、senjyu代表 森越氏
運営元MIRRORBALL代表 中野氏

このように様々な工夫は実際の現場で活躍してきた美容師だからこそ着目できる点なのではないだろうか。不要な時間を削減し、より効率化を図ることで時間に余裕が生まれる。その時間の中で個々の美容師が刺激し合い、チームとしても共有していく中で本当の意味でのシナジーサロンとなるのではないかと感じた。

個々の特性や特徴を十分に発揮することのできる次世代型シェアサロン「synergy salon NEHAN(シナジーサロンネハン」にかける熱意や想いが取材を通じて強く伝わってきた。今までにない新しい業態、環境、感覚、人材、活躍する美容師が作りあげるシナジーサロンの発展に今後も目が離せない。

INTERVIEWER:竹内 秀彦
WRITER:山口 紗友美
EDITOR:黒木 絵里
PHOTO:藤村 徹

PRATER更新情報、その他お知らせをいち早く!
編集部へのお問い合わせもこちらから。

友だち追加

最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE

LINE登録

PRATER更新情報、その他お知らせをいち早く!編集部へのお問い合わせはこちらから。