【PRATER対談】美容業界におけるSNS活用の行く末

継続することの難しさ

竹内
やはりコロナとの関連性は、世の中のトレンドと重なってあったと思います。これほどの物販への取り組み・そのノウハウを、イワタさんの下で学びたいという美容師さんの数も多く。ただSNSを継続すること、ECでの成果を上げることは一筋縄ではいかない、という考え方でよろしいでしょうか?
イワタ
そうですね・・・美容師ではない方がよくイメージされているのが、接客業ができるから美容師さんは商品を売るのが上手いのではないか、ということ。よく言われるのですが、意外とそうではないです。技術を売ることは上手いのですが、商品の説明や、そもそも売ろうという気持ちがまず出ないので、そういった方々がECだと確実に売らないといけないので、それに取り組むこと自体が難しいのだと思います。なので、うちのオンラインであり、僕にお話が来るというかたちかな、と。
竹内
私もイワタさんのSNS活動は、随分前から存じています。そのときに、継続することが非常に難しい。継続するためには、ひとりだけで孤独にやるのではなく、周りのメンバーも集まりながら集団で取り組むことで見られている人がいる、離脱したことも分かるような集団で頑張ることで継続が可能。そういう意味で継続していくことは、SNSを毎日のルーティーンにしていくこそ成功につながる。だからオンラインサロンの名称をRoutineとされたと、私も記憶しています。そういったなかで、物販のECの秘訣は何かありますか?
イワタ
この令和の時代に言うのも可笑しいかもしれないですが、意外と昭和的な根性論、精神論です。よくSNSやEC・物販でやっているのは、SEOをとって、検索キーワードをとりましょう・・・というような知識・技術・ノウハウっぽく言われるのですが、僕が(オンラインサロンに)Routineと名前を付けたのも、初めは全然成果が上がらない皆さんも努力と負けない根性、昔の昭和的なことをしないとダメなので。それが、まずはコツですね。ただ、人は心が折れるので、折れないようにするために全員(集団)で僕らはRoutineで止めないようなかたちを作って。それを乗り切ってからは急に上がるときが来ます。人が変わったかのように上がるので・・・それが一番のコツかもしれないですね。最初頑張って、分からなくても根性で乗り切る。
竹内
イワタさんの根性って、業界随一。1日で何本の記事を書かれていた、それをどのくらいの期間続けているのか、そういうイワタコウジのストイックさについて教えてください。
イワタ
今は減っているのですが・・・減っているというか自分のメディアへの投稿を減らして他で書いているので、実は本数は変わらないのですが、1日最低6本は書いています。これは今も継続していますが、朝5時には2本か3本を書いて、もちろん営業中にも何本か書いて、そしてラスト。書く内容は昔と変わってきていますが、基本は最低6本は書いていますね。

日本とアジア、市場と強みの違い

竹内
ここまでSNSと物販の話をしてきました。最後に日本とアジア、例えば韓国や中国のEC市場を見ていくと、やはりライブのEコマースの活性化は非常に高いように感じます。日本でもYouTuberから物を買うということもあるのですが、この点をアジアと国で見て比べると日本は非常に遅れているように思います。イワタさんも以前、ライブコマースの監修に携わっていましたが、日本のECが動画のライブコマースへいかない理由、もしくはこれから絶対くる部分、それについてコメントを頂きたいです。
イワタ
これは美容業界のみの話になりますが、もともとは日本人の強さをはき違えているせいかな、と思います。例えば車でもそうですし、日本製品の「メイドインジャパン」という商品のクオリティが高いことで勝てています。個人能力、運動能力で考えると、人種によって運動能力や体格が異なり、差がある点をみてしまうと日本人は厳しいのかな、と感じます。ただ美容師は技術者なので、どうしても技術を広めたくなりますよね。でも、海外でみると頭の形も違う、髪質も違う・・・そんな中、島国で勝とうとするのが遅れている原因になるかな、と。これが技術だけでなく、僕のようにプラス物販や商品を考えられる人間がこれからもし出てきたら、これからの市場、アジアに対する日本のSNSというのは、より変わるのではないかな、と思います。
竹内
なるほど。国の風土による違いも影響している、ということでしょうか。イワタさんのファッション、ヘアアクセ、それから化粧品の分野、これらのカテゴリにおいても何か違い・やり方の工夫はあるのでしょうか?
イワタ
似ているのですが、どの業界でも仕入れ値やコストのかけ方が違うので、それをカテゴリ分けして全く異なる業界で理解することが大事です。僕は大学でアパレルの友達が増えて、アパレルの買い付けなどの勉強をさせてもらったのですが、全く別です。最近思うのは、負けないやり方・損をしない買い付け、在庫を持たない、ということは今後の基礎になるのでしょうね。そこを理解しないと。
竹内
なるほど。物販を追究していき、事業として捉えていくと、そこに対する仕入れや、物流・配送、トータルで見ていくことが必要になってきていて、イワタさんご自身もオリジナル商品を持ったりする時に、きっちりと損益を計算した上で物販事業に取り組んでいる。そんなことを今日は非常に感じました。
本日はSNS、そしてSNSを活用した物販の取り組みに関して、イワタコウジさんにインタビューをさせていただきました。本日の内容は本当に一握りであり、イワタさんのSNSや物販に対する高いノウハウを今後も継続して第2回、第3回と、より深い話を掘り下げて皆さんの知りたい点を突いていきたいと考えています。本日はありがとうございました。
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