三浦さんは2019年に独立されて再スタートを切った、ということですが、発行部数という観点では雑誌は縮小傾向にあるなかでも、やはり雑誌の価値・新たな方向性を見出しながらの再スタートだったとお聞きしております。それについては、どのようにお考えでしょうか?
おそらく美容を発信していくのに、紙媒体は相性が良いのだと思います。先ほど、インターネットが普及して全国との距離が近くなり、色んな情報を得られる現状について話をしましたが、紙媒体は美容師さん皆が出たがるのですよね。自分の作品を形として残したい、という想いが多くあるようで。僕はそのリクエストを沢山貰っていて、今は雑誌も不況の時代ですが、ちょっと続けてみようかな、と原動力になっています。特に最近またそういう声を聞くようになり、11月に本を出したのですが、選ばれて載りたい、自分発信ではなく誰かに選ばれて載りたい、という声をことさら大きく聞くようになりましたね。
私もCHOKiCHOKiに携わるなかで、紙媒体に出たい、という美容師さんの意識は全国的にも高いのかな、と感じます。三浦さんが2019年にCHOKiCHOKiを復活させる際、実はクラウドファンディングを活用されていました。その時も多くの美容師さんたちが、若い美容師さんだけでなく、これまでCHOKiCHOKiに関わってきた美容師さんたちが紙は残したい、そしてCHOKiCHOKiを復活させたい、そのための応援は厭わない、というような30代が中心の美容室オーナーが沢山いらっしゃって支援をしてくれた。そして復活を遂げた、その時の話を聞かせてください。
そもそもクラウドファンディングという制度を使おうと思ったのは、美容師たちの声が要因となっていました。CHOKiCHOKiが復活するなら応援してくれる人は沢山いると思うよ、だってCHOKiCHOKiを読んで美容師になった子は結構いるから・・・と、それこそ30代や40手前の人が言ってくれていたので、じゃあ頑張ってみようかな、というのがきっかけです。ひとりでドンとご支援してくださった方もいらっしゃいますし、声だけでもとご支援してくださった方もいらっしゃいます。やはり、それはありがたかった。これは絶対に続けないと!と、僕も意識を新たにした瞬間でもありました。
今回、11月に雑誌『CHOKiCHOKi』復活の3号目を発刊されましたがこちらのコンセプト・テーマを教えてください?
実は、今回から若い世代へグーッと目を向けています。皆さんも美容だけでない他の分野を見ても分かるかと思いますが、今20歳くらいの子が割と世の中で活躍し始めています。いわゆるZ世代・ミレニアル世代と呼ばれる若者たちなのですが、デジタルネイティブであったり、ものの考え方が洗練されていたりする若者たちが世の中にどんどん出てきていて、美容やファッションの世界にも現れてきているという話を僕は聞いたので・・・じゃあ、集めてみよう!しかも美容師目線で「こいつら、良いよ!」「彼ら、オシャレですよ!」という人たちを集めてみよう、ということがテーマとなっていて、新しい子たちがどんどんと出ています。
新たなる発掘、これから未来で活躍していく美容師の卵、芽が生え出している美容師、そんなトレンドを三浦さんがキャッチアップしてCHOKiCHOKiの中で表現されている、ということですね。来年春の次号、その構想は何か現状でありますでしょうか?
ひとつめは、先ほども話に挙がりましたが地方、関西・九州の美容師さんたち・スタイル・ファッションなどをピックアップすることをやってみたいな、と考えています。もうひとつは、ファッションインフルエンサーを取り込んでいこうかな、と思っています。今、既に仕込んでいるところです。インフルエンスのやり方が美容師さんとはやはり違っていて、彼らは2万人・4万人・7万人とかを捉える力があり、しかもファッションをやっているので、彼らがやっているファッションはストリートのひとつのピースだと思っているので、彼らから吸収できるものはあるのではないか、と。
美容師に求められるセルフプロデュース
来年の春に向けての企画も、楽しみにしています!
最後の質問です。SNSが一般化してきたなかで、セルフプロデュース、自分をどう見せていくのか、ということが非常に重要な時代に入ってきていると思います。昔であれば、技術。技術が高いからこそお客様へ満足していただけるものを提供できる。今は技術があることは前提で、自分のファッションやライフスタイルも見せながらファンを増やしていく。そんなセルフブランディング力が、美容師にも必要となってきていると感じます。これから活躍する美容師にはどのような条件が必要か、三浦さんの考えることをお聞かせください。例えば、アシスタント時代にこういう努力をしてきた美容師が今までも売れてきた、そんな売れる美容師の条件、を編集長の視点で感じることは何かございますか?
最後の質問です。SNSが一般化してきたなかで、セルフプロデュース、自分をどう見せていくのか、ということが非常に重要な時代に入ってきていると思います。昔であれば、技術。技術が高いからこそお客様へ満足していただけるものを提供できる。今は技術があることは前提で、自分のファッションやライフスタイルも見せながらファンを増やしていく。そんなセルフブランディング力が、美容師にも必要となってきていると感じます。これから活躍する美容師にはどのような条件が必要か、三浦さんの考えることをお聞かせください。例えば、アシスタント時代にこういう努力をしてきた美容師が今までも売れてきた、そんな売れる美容師の条件、を編集長の視点で感じることは何かございますか?
特徴がある人、かなと思いますね。これからは特に、個人の発信ができるようになり、個の力がまだ強くなる状況が続くと思います。コミュニティが沢山できていますよね。おしゃれキングはカリスマ、ではないですがスターであった時代には雑誌から発信した一部でしたが、今は色んな分野で様々なジャンルのカリスマがいっぱいいる。そうすると、美容師の中でも何に特化している、ファッションが良い・カラーが良い・カットが良い・美容師以外にこんなこともできる・動画もできる・・・そんな人たち、いわゆる特化特色を持った人たちが発信力を高めていくのかな、と思っています。もちろん美容師の本分、本質は忘れないでいてほしいとは思うのですが。
やはりファッションもセルフプロデュースの大きなひとつの要素、ということですね。ちなみに、CHOKiCHOKiに出たい!載りたい!という若い美容師さんは、どのようにすれば載れるのでしょうか?
無料撮影会もやっていますし、DMも送ってもらえれば僕が必ず確認しているので、企画に合う人でしたら僕らから声を掛けさせていただくので、じゃんじゃんCHOKiCHOKiに対してアクションを起こしてください!
CHOKiCHOKiのInstagramアカウントへ直接アクションを起こしてもらう、そしてSNS上で発信をされています無料撮影会日程などを確認していただき撮影会の場へお越しいただく、それもありでしょうか?
是非お願いします。
次は春号に向けて三浦さんも動き出していますので、ご興味のある方はInstagramなどをチェックして是非とも無料撮影会へも参加してみてください。また、三浦さんへ質問したい方は、PRATER へDMをお送りください。三浦さん、ありがとうございました。
この投稿をInstagramで見る
- 1
- 2