【PRATER対談】 シェアサロン展開、IT化、そして新たな美容室経営へ

経営を支援するIT 今後に向けたビジョン

竹内
中野さんというと、美容師心を非常にボトムアップすることに長けた経営者だと思いますが、ITを活用した新しいシステムをドンドンつくっていくスペシャリストでもあると認識しています。中野さんが考える、美容室経営におけるITについて教えてください。
中野
これはうちの反省でもあるのですが、管理職が求められることをすると経営者には近づくのですが、美容師として、という点でむしろ能力を全開で発揮できるかというと、そうではなかったんですね。あくまでITは経営を支援するツールとしての位置づけが1番大事かなっていう考えがあって。そこに関して、職業として美容師を選んだ人がほとんどなので、美容師としての力を出すための位置づけがあるかな、と。店長とかをやって、管理職になったとしても、美容師としての力を最大限発揮できるような形で、それを引き出すために業務や細かい雑用、そこをできるだけ少なくさせるっていうのがひとつ。無駄な時間を過ごさせない、その点をIT等に頼りたいなと思っています。それが上手くできれば、トップダウン型の組織じゃなくて、現場の情報を上手くお互いに共有できて、お客様へきちっと価値を提供できる本来あるべき姿へ、経営の力を落とさずとも時間をもっと割けるんじゃないかと思っています。
竹内
今の話の中にもあった通り、従業員・スタッフの働きやすさ、働く上で生じる手間の削減・サロンワークに集中できるように負荷が掛からないシステムをIT化することによって、美容師さんの成長につながる。そんな投資を惜しみなくやってきている。そしてエンドユーザー、お客様に対してもデジタルを駆使したなかで、更なる来店、来店後のアフターフォローにつながる。デジタルを駆使することで美容師の生産性やお客様の満足度が上がる、双方の価値が高まるような点をドンドンと発見して、それを自社の新しいシステムへ加えていくことを中野さんはされていらっしゃいます。
最後の質問です。2021年、今年の中野さんの目標、ビジョンをお聞かせください。
中野
3年半で約50店舗の美容室を出しましたが、そのときに意識したのが美容室のパッケージ化で、出店から運営までのフローを構築したんですが、今になって弊害が多少出たかな、というのが正直ちょっと反省としてあって。ある意味、主体性を奪ったかな、と現状の反省点があり、そこをもうちょっと戻すため、2021年は各店舗の主体性をどれだけ引き出せるか、根本としてはそこに1番取り組みたいなと思っています。各現場の、お客さんと接するスタッフの考えていることが、そのまま現場での施術やサービスに直結する仕組みを、もう少しダイレクトに反映できるような形をつくりあげたいなと思っています。
竹内
非常に優秀なシステムが整っている本部機能を主導とした経営だけではなく、各店舗から挙がってくる意見や方向性を本部も吸い上げながら、店舗毎の主体性・店長の主体性・本部以外の幹部からのアイディアや方向性を、強い本部と強い店舗、のような双方強くしていくなかで新しい展開を2021年はチャレンジしていく、ということですね。
中野さんは、色んなところでセミナーや講演活動もされております。中野さんへの質問、ご興味がある方はPRATERへDMをお送りください。
本日はありがとうございました。

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