【PRATER対談】フランチャイズ経営の先、未来とは

美容師の将来のために

竹内
やはり、強い仕組みのなかでもスタッフは「THE 美容師」というようなかたちで、関係性は仕組みに頼ることなく、きっちりとした人間関係を構築しながら歩んでいるということですね。鈴木さんは『トーキョー美容師』というクラブイベントの主催もされていますが、これはどんな意図で始められて、今後の展開の予定もございましたら教えてください。
鈴木
はい。今、コロナ禍で一番必要とされないイベントになってしまったんですけども・・・そうですね、オンラインサロンが流行り始めたのをみて、ある程度オンラインサロンはこのまま流行っていくだろうと思ったんですが、流行りきった先に、次はオフラインのイベントがまた求められるのかなと考えたのと。2007年に一度、幕を下ろした『美容師ナイト』に僕は凄く憧れがあって。僕が美容師になったのが2007年なので、現役のときに20歳になってから行ってみたかったなって憧れが、凄く強くリスペクトがあったので、そういうオフラインのカッコイイ美容師さん、カリスマ美容師さんを集めてイベントをして、もっと身近なもの、オンラインでしか月額料金を払わないと聞けなかったお話を、音楽とお酒と、実際にface to faceで会って同じ空間にいられるという機会を早めにつくりたかったなという想いがあって、2年前から動き始めたのが『トーキョー美容師』っていうものです。今はコロナのことがあるので全く動けていないんですけど、世の中的にそれがワクチンなのか、どういうかたちで日本がコロナに決着をつけるのかは分からないですけど、そういうものが正式に認められたタイミングでしっかりと動き出せるように。やっぱり、美容師は夢がある職業だと思いますし、なりたい自分像がface to faceで会えるって機会は少ないので、しっかりと取り組んでいきたいと思います。本当におこがましいですけど、美容師のためになることがしたい、っていうのが本音ベースで凄く強いので。
Aguをやっているのも、若い美容師さんや年齢が高い方でも、元々独立されていた美容師さんでも、業務委託って働き方が非常に合っているなと感じるから経営していますし、『トーキョー美容師』もこれから必ず美容師さんのなかで必要とされる、美容師さんのためになるんじゃないかって思っているのでやっているイベントと事業、ってだけです。
竹内
この『トーキョー美容師』なんですが、私自身も参加させていただいたこともありますし、美容師の働き方・ライフスタイルって部分で、やっぱり音楽も好きだし、ファッションも好きだし、こういったクラブも盛り上がりの場として非常に有効な場所であり、美容師同士のコミュニケーションの場。また、音楽好きな美容師さんも多いなかでも、DJ美容師と呼ばれる、非常に人気のある美容師さんでDJも上手い、そんなカッコイイ方がたくさんいらっしゃいます。ただ、そこで美容師に披露する場も昔はあったけど、今はそういう場が少なくなったな、という声を鈴木さんが若いころに憧れたイベントをご自身で開催できる立場になって、その場を美容師へ提供していらっしゃる印象です。コロナ禍で今は開催できない状況ですが、開催できるようになりましたら是非とも再開していただき、そういった場を美容師へ提供していただきたいなと思います。最後に、今後のBELLTREEとして目指すこと、鈴木さん個人として目指すこと・ビジョンについて、お聞かせください。
鈴木
先ほど、「美容師のために動いていきたい」という話をしましたが、そこがベースで、業務委託で働く方々は正社員と違って、年齢を重ねて60歳70歳になったらどうするんだ?って問題が必ず出てくると思います。なので、今はメンズサロンなどにも力を入れていますし、この先、一緒に働いてくれているスタッフ・本部の人間、皆ができるだけ長くうちの企業にいてくれて、思い描く将来をサポートできるような事業展開だったら多角化していくべきかなと思っています。なんか、これをやってみたいからやりたい、っていうのは、もともと美容師さんの独立にもそんなに興味がない方だったので、あまり考えてはないのですが、スタッフと一緒に会社が成長していって、その先に然るべきビジネスを始めていくっていう風に考えています。
竹内
やはり日本一、美容師が集まり続けているグループなのかなと改めて感じました。同時に、なぜ美容師が集まるのかと考えたときに、働き方の多様性があるなかで正社員・業務委託ということだけでなく、どんな生活をしていきたいのか・・・等、様々な価値観を持っている美容師へ提供するAguグループの仕組み・風土・スタッフとの関係性構築ノウハウに、需要があるから集まっている。そういった点へ結論付けられるのかなと思いました。今後、Aguグループがどんな展開をしていくのか、そして、そのなかでも代表的なFCオーナーである鈴木さんがどんな展開をしていくのか、ここからも多くの学びを得ることができると感じています。株式会社BELLTREE代表の鈴木のり彦さん、本日はありがとうございました。

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