これからの美容業界、生き残るのは小型店か大型店か!? 【前編】

こんにちは、Y’s hair GROUP(ワイズヘアグループ)を運営するZIMA ENTERPRISE 代表取締役 CEOの和田島靖史です。

本日から5月。緊急事態宣言は解除されず、もうしばらくこの状態が続きそうな感じですね。そんな今回は、今後の大型店や小型店のあり方についてお話ししていきます。

新たな価値観の到来

コロナ騒動で、世の中の価値観が一気に変わろうとしています。今まで当たり前と思っていたことが、もはや当たり前ではなくなってきている。それは皆さんも肌で感じていらっしゃることでしょう。

例えば、会議のあり方とやり方。今まで物理的に時間とお金と体を使っておこなっていたものが、Zoom会議などの台頭で「あれ? これでいいじゃんね!?」「今までの会議って何だったの?」と感じておられる方々も少なくないはずです。

飲み会もそうですよね。Zoom飲み会が大ウケです。やってみるとこれが結構楽しい!
プシュッと開けたこの缶ビール……接待交際費として経費になるのでしょうか。どなたか教えてください(笑)

集まることの意味と価値が問われる時代に

人が集まることを避ける……それを強いられて初めて気づいたことがたくさんありますよね。かくいう私も、人が集まるところは昔から苦手でした。そこにこの事態。絶対に行きたくない!

そうなると、これから人を集めることに対して何らかの「意味と価値」を求めるのは必然といえるでしょう。つまり、何のために集まらなくてはならないのか。そこに、よほどの意味と価値がない限り人は集まらないということです。それにみんな気づいてしまったということですね。

マンツーマンサロンが流行る!?

美容業界に置き換えて考えてみるとどうでしょう。例えば1人でやっているお店、小型店。美容師激減の背景の中、独立して人を雇用することはとても困難です。運よく雇用できたとしても、すぐに辞める可能性がある。だったら初めから1人でやったほうがいい、となるのは自明の理です。

そういうお店が増えているのは統計上も明らかですね。こういう形態は、1人が1人を施術するマンツーマンサロンといえるでしょう。

片方では、育成型のサロンや面貸し、業務委託などの大型店はどうでしょう。今現在、非常に苦しい立場に置かれているのは、こういう大型店ではないでしょうか。つまり、複数の人員が働き、複数のお客様が店内に同時に滞在している状態が「3密」と判断され、それってリスクが高いのではないか!? と消費者が気づいてしまったということ。

最近、弊社に長く勤めてくれていた社員が独立しました。彼は1人でお店をやるそうです。彼にとってコロナはほぼ関係ありません。他にも私の知っている個人店のオーナーは、かえってお客様が増えたといっています。大型店からの流入かもしれませんね。

たとえ休業したとしても従業員の賃金は発生しません。お客様の予約調整も必要ない。このお客様が帰ったら次のお客様が来るのですから、3密ではないのです。雇用調整助成金はもらえませんけど……。

お客様の価値観が一気に変わってしまったら!?

私たちの業界は、仕事上の戦略はゲリラ戦かつ局地戦です。隣の県のお客様を奪い合うことがないように、同じ地域の中の戦いですね。その局地戦において、もしご当地のお客様の価値観が「これからは個人店がいいよね!」となってしまったら……。大型店は途端にピンチです。

小型店が月100万円を売り上げているとするなら、近隣にそんなお店が10店舗あるとすると、1000万サロンが近所にできたのと同じことです。お客様の意識、価値観の変化、地域によって違いはあると思いますが、大型店にとっては看過できない事態ですね。

 

後編では、「大型店の打つ手」についてお話ししようと思います。

大型店か小型店、どちらが優れているという話ではなく、共に勝つ! という選択肢を模索してまいりましょう。

PRATER更新情報、その他お知らせをいち早く!
編集部へのお問い合わせもこちらから。

広告
最新情報をチェックしよう!