【PRATER対談】強い美容室をつくる組織コンサルティング

こんばんは、PRATER監修・マーケティングコンサルタントの竹内です。本日のゲストは、株式会社チームD代表取締役の高野俊一さんをお迎えして進めていきます。高野さん、よろしくお願いいたします。

※こちらの記事はstand.fmで配信中の「PRATER radio」を加筆修正してお送りしています。

組織で悩む人を一人でも減らすために

竹内
まず高野さんのプロフィールをご紹介いたします。大学を卒業し、大手コンサルティング会社の日本LCAで勤務後、主にミステリーショッパーをしているMS& Consultingにお勤め、その際に教育事業全般や美容室業界におけるミステリーショッパーを、数多くの美容室へ広める活動を私と一緒にしてきました。その後、2012年に独立をされ株式会社チームD代表取締役として、組織コンサルティングを中心に大変ご活躍をされていらっしゃいます。
直近の活動としましては2020年に東洋経済オンラインへ執筆、それが多くのメディアでシェアされて、その後に著書『その仕事、部下に任せなさい。』を出版。TOKYO MX『コンサルの天才!』でTV出演も果たすなど、コンサルタント及びタレントとして多岐にわたる活躍をされており、YouTubeチャンネル『タカ社長のチームD大学』での配信も好評でチャンネル登録者数を伸ばしています。ちなみに、2020年の洋経済オンラインへの執筆は、どのようなきっかけがあって実現したのでしょうか?
高野
私が株式会社チームDという会社を起こして9年目になりますが、やりたいこととしては奇跡の会社を1社でも増やすことと、組織で悩む人をひとりでも減らすこと。これをテーマとして、年間限定6社へどっぷり入ってコンサルティングする形で進めてきました。しかし年間限定6社ですと一生で関われる企業数が少ない。自分の影響力があまりにも小さい、と悩んでいたんですよね。もっと組織に悩む人を救いたいと思ったときに、YouTubeを始めたのもそうですが、執筆によって本を読んだ人が救われると言いますか、こうすれば組織ってつくれる、こうすれば仕事って任せられる、と感じていただきたいと考え、本を書きたいと企画書を用意して出版社へ送って、それを認めていただき記事の連載が始まったということですね。
竹内
高野さんがコンサルをしている主な業種・業態について、教えてください。
高野
サービス業が中心で、業種で言うと外食業界・美容室・エステサロン・歯科医院・建築業・携帯ショップ・・・大体、リーダーがいて部下がいて組織を強くしなければならないような、店舗経営を中心とした企業が多いですね。
竹内
そのなかで私とも一緒に活動してきた美容室業界に対して、何かイメージはございますか?
高野
美容室というのが、大きく分けると個で戦うのか組織で戦うのか、定まっていない業界だなという印象があります。飲食業界は、チームじゃないと絶対に戦えないんですよね。業態のメニューをつくる人がいて、メニューをつくった後にそれをお店で再現しないといけないとなると、調理したり接客したりチームじゃないと成り立たないのが飲食業なんです。美容室は、チーム経営に力を入れている割合が飲食店と比べると少ない印象です。なので、特別売れるスターがいて、そのやり方を横展開してチームで勝つというよりは、個それぞれで戦っている組織が多く、その結果として離職が多かったり、仕事を分担すれば上手くいくのに役割分担もせずに誰かへ業務が集中してしまい、生産性が低くなってしまったりする場合もあります。そうしたチームの力を上手く使えていないサロンが多いのかな、というイメージです。
竹内
私からみる高野さんのイメージですが、組織論だけでなく1社1社の現場へ入り込んで、オーナーと現場との温度感のギャップも埋めながら、個々に対して熱く組織を構築するスーパー職人として長くコンサルティングをされてきて、その集大成で著書『その仕事、部下に任せなさい。』を出版されました。この著書へ込めた想いについて、お聞かせいただけますか?
高野
コンサルティングをしながら現場の皆さんとお話すると、頑張っていない人の方が少ないと思うんですよ。飲食店も美容室もそうですが、経営者は経営者で良い組織にしたいと思っている。そこで働いている人たちも良い組織で働きたい・良い組織にしたいという想いがあって、もっと給料上げたい、もっとお客さんに喜ばれたいという想いがあるんですけど、上手くそれをチーム化できていないことが多いんじゃないかと感じます。特に、リーダーの方が仕事をすべて自分で抱え込んでしまう、仕事を任せようとすると部下のレベルが低いから自分でやった方が早いし、自分でやった方が良い結果がでると、良かれと思って自分で抱え込んでしまうような人に向けた本です。仕事を任せるのは、ある意味でチームづくりの根幹的な技術になるんですよ。ひとりでできないことを皆でするために組織ってつくるじゃないですか。なので、会社で受けた仕事をどう分担するか、仕事を任せるという技術が非常に重要になるので。多くの人が上手に役割を分担できるようになる、やらされる・やらせるという関係性ではなくチームとして仕事ができる状態がつくれたら、もっと働きがいが増すし、もっと生産性が上がる。そんな状態をつくりたいというのが、この本を書いた根本の想いですね。
竹内
長年、現場を通じて1社1社みてきた課題・事例を1冊の本にまとめたものなのですね。ユーチューバー高野さんとして、約1年前にYouTubeチャンネル『タカ社長のチームD大学』を開設されて、今のチャンネル登録者数はどのくらいでしょうか?
高野
もうすぐ2万人、というところです。
竹内
この速度は非常に速いと思いますし、本当に凄いですね。ここまで、どのようなプロセスでYouTubeチャンネル登録者数を増やしてきたのでしょうか?
高野
チャンネル登録者数を増やすという点で言いますと、私は始めるときにYouTubeを研究し、世の中のビジネス系ユーチューバーとはどんなチャンネルがあるのかを最初にリサーチしました。そして、トップユーチューバーとされる人たちのやり方やアプローチを徹底的に研究した結果、このアプローチだったらある程度一定数の視聴者が付くじゃないか、というものをベンチマークして進んできたのが大きいですね。
竹内
テーマや内容、企画に関しては、YouTubeを始める上で皆さんが悩むところ、進まない要因として大きくあると思いますが、高野さんはどのように構成されているのでしょうか?
高野
私が企画を考えるとき、特に重視したのは自分が発信できること・自分が発信したいことではなくて、世の中の人が求めていること、という点は凄く意識しています。考えてみると、これ発信できるな・あれ発信できるな、と自分のできることリストになってしまいがちなんですよね。でも、それって一体誰が求めているんだろうと、視聴者から逆算して設計することは非常に大事だと思います。だから、世の中の人が何を悩んでいて、何を観たいのか、そこから逆算してリストアップしたときに、自分が表現できることがみえてくる。そんな風に自分のできること発信をしないってことは、とても大事なことなんじゃないかなと思いますね。
竹内
1年でチャンネル登録者数2万人は凄く高いハードルですが、それを超えた高野さんが発信する今後のYouTubeも引き続き楽しみにしています。高野さんの著書『その仕事、部下に任せなさい。』はamazonでも購入可能ですので、ご興味のある方はお買い求めください。そして、私も組織論を学ばしていただいているYouTubeチャンネル『タカ社長のチームD大学』も、非常に解りやすい内容ですのでぜひ観てください。

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