[マネジメントを学ぶ-⑩]マネージャーの役割

こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。

 今シリーズは「幹部」「マネジメント」です。 経営者ではなく組織のマネージャーとしての活動をしている私としては、むしろこちらが「自分の領域」であったりします。 前回まで5回にわたってお話しをしてきました「真摯さ」が終わり今回からは次のお話に進もうと思います。

今日からはマネージャーの役割についてです

何を追うのか?

ドラッカーは マネージャーを「組織の成果に責任を持つもの」と定義しています。 成果とは何か?  もし、これを売上・利益という風にとられた方がいらっしゃれば・・・・残念! もう一度 事業設計のお話から読み直してください 笑 半分冗談ですが、半分は本音です。

本来の「成果」とは私達のミッションを果たし私達の顧客の満足を得られているか?そして、社員はイキイキと活動しているか?です。売り上げ→利益とは そうした成果を果たすための「条件」です。ですから必須のものですが成果そのものとしては捉えるべきではありません。マネージャーが追いかけるのは「私たちの顧客と私たちの提供する価値がバランスされ、私たちの目指すビジョンに近づいているか?」です

 

ビジョンを果たす

組織はなんのために存在するのか? 世の中で何かを果たすために事業というものは存在します。ですから 美容室としての私たちの組織はどうなっていることが理想の形なのか? その「ビジョン」を共有していなくてはマネージャーの仕事は始まりません。 それが自分にとっても果たしたいことなのか? 本質的にその点を突き詰めなければ、様々なところでボロが出るでしょう。

 

自分にしかできないこと

マネージャーという役割は うまくいっていることを自分の手柄として振りかざすことが仕事ではありません 自分にしかできない仕事をすることがマネージャーの仕事です。うまくいっている仕事は、うまく進める方法がわかっているものです。それならばそのやり方を教え、他の人にでもできる仕事にして渡していくことが大事です。自分にしかできない仕事をするためです。 自分が新しい仕事を始めるには、「余白」をあけなくてはいけません。だから今までの仕事を棄てる(他の人に受け渡す)ことが手順です。それらは 普通に誰でもできるようにしてから渡すことが理想です。 では、マネージャーは新しく何に取り組むべきなのか?それは「今までとは違う未来を創ること」です ドラッカーを読んでいると「イノベーション」という言葉が多く使われます。 これが1つのマネージャーの大きな役割です。

 

当たり前に向き合うもの

新しい物事を始める、取り入れるには 馴染ませる期間が必要です。自分だけでなく様々な価値観を持った人たちが集まるチームなら尚更です。 取り組みをスタートさせれば、反発も受けるでしょうし、時に孤立することもあるかもしれません。 チームが傾きかけることがいくらでも起きると思います。 それを立て直すことができる人だからこそ、マネージャーだと思います。 つまり、未来を創る為の取り組みの際に傾きかける状況があっても、そこからもう一度立ち直らせること、反発や問題を乗り越えて、最終的には成果にまで結びつけることがマネージャーの役割です。 困難なことに向き合うことが当然の役割だということです。

 

困難を乗り越えるために

こうした高い壁、入り組んだ道のりを、耐えて逃げずに乗り越える原動力は何か?それが「ビジョン」です。何を果たしたいのか? この欲求が強ければ強いほど、本気であれば本気なほどに「踏ん張る」ことができるのだと思います。私個人の意見ですが マネージャーの仕事の目的が「報酬」ならば、やめておいた方がいいのかな?と思います。 なぜなら、おそらくマネージャーならその時点で、その組織においては「もらっている方」に確実に属しているはずです。 最低ラインの報酬を既に得ている人間にとっては、報酬が仕事の原動力になるのは自分にとって都合が良い時のみに過ぎないのかな?と思います。だから、その状態でもし自分の取り組みに困難が生じたとしたら「割りに合わない」「そこまでしてやりたくない」という理由で簡単にサジを投げてしまうかもしれません。

 

まず、マネージャーの役割を果たすためにも

組織が目指すビジョンに自らのビジョンを重ね合わせることからスタートしていきましょう。

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