【PRATER対談】美容メーカーマンが語るデジタル活用した未来の営業戦略

こんばんは、PRATER監修・マーケティングコンサルタントの竹内です。本日のゲストは、美容メーカーマンの山本誠也さんをお迎えして進めていきます。山本さん、よろしくお願いいたします。

※こちらの記事はstand.fmで配信中の「PRATER radio」を加筆修正してお送りしています。

美容メーカーマンとしてのSNS発信

竹内
山本さんは33歳。関西出身で京都の大学を卒業後、外資系美容メーカーに10年ほど勤められ、現在は株式会社ビューティーエクスペリエンスの大阪支店長として活躍されています。そんな山本さんに、美容メーカーマンのデジタルを活用した営業戦略に焦点を当て、お話を伺ってまいります。
まず、山本さんが美容メーカーへの就職を選んだ理由についてお聞かせください。
山本
僕が就職活動をしていた2008年は就活氷河期で、なかなか職が決まりにくいタイミングでした。たまたま足を運んで就活カットをしてもらった美容室で、担当スタイリストの方に就活の悩みを相談していたときに、「山本くん、こういうの好きなんじゃない?」って偶然いらっしゃった営業マンの方を指さしてオススメをされて。あんなオシャレな恰好で、オシャレな髪型をして働けるんだったら自分自身も好きなんじゃないかな・楽しめるんじゃないかな、と思って選んだのがきっかけになりました。
竹内
山本さんは現在、Instagramフォロワー5千人超・Twitterフォロワー1万3千人程がいて、数字上でも非常に人気のある美容メーカーマンとして知られています。ここまでSNSのフォロワーが伸びた理由、どのようにSNSを運用しているかについて教えていただけますか?
山本
そうですね。まず、このInstagramアカウントを始めたのが2017年ぐらいで、ちょうど美容師さんが沢山Instagramを活用し始めたときだったんですけど、当時はまだ美容メーカーマンでInstagramを真剣にやる方がほとんどいなませんでした。美容師さんがInstagramを使う主役という状況で、ここで業界のメーカーマンもInstagramを使って自分自身のプライベートも含めた発信をすることで差別化ができるんじゃないかな、美容師さんに面白がってもらえるんじゃないかな、と考えたのがきっかけです。
竹内
美容業界内で山本さんのことを知る人たちの間では「イケメン過ぎる・オシャレ過ぎる営業マン」という声もよく耳にしますが、SNSではどのような投稿・発信をされていますか?
山本
仕事のこと半分・プライベート半分ですね。自分自身のこだわりとしては、仕事や商品のことだけを発信していても美容師さんからしたら何も面白くなくて、なかなか営業マン・その人自体に興味を持っていただけないと思ったので、プライベートとして奥さんのことや自分のファッション、普段出かけているところなど人間味溢れる内容を半分、そして仕事のことを半分、そういうバランスで発信しています。
竹内
そのなかで人気コンテンツのひとつがUNIQLOコーデ、これについても一言コメントいただけますか?
山本
サラリーマンで美容のメーカーマンって、普段はスーツ姿しかお客様に見ていただけず、私服姿は見ることがないので、そういったところも発信していくと面白いんじゃないかなと思い、UNIQLOが好きだったので美容師さんにも参考にしていただけるような自分の普段着、UNIQLOファッションをコンテンツとして発信しています。
竹内
私も山本さんのInstagramを拝見していますが、やはり美容メーカーマンが美容室や美容師に対してSNSを頑張ろうという提案を数多くされているなか、提案している側の営業マンが実際にSNSをやっているのかどうかも、提案を受ける側の美容室・美容師から支持されるかどうかの分かれ道なのかなと思います。そのなかで、山本さんご自身の発信として非常にオシャレなSNS運用をされていて、そういったところも美容師さんから数多く支持されている要因だと改めて感じました。
美容室や美容師さんとのSNSを通じたコミュニケーションとして、実際にはどのようなことをされていますか?
山本
今はInstagramだと、ストーリーズでの交流が非常に多いですね。始めた当時は投稿だけの機能だったのが、あるタイミングからストーリーズが生まれて、それが日常を切り取っていくようなもので、それに対しての反応・DMでのやりとり、接点が非常に多いのかなと思います。
竹内
今までの美容メーカーマンというと、商品を届けに行ったり、商品を紹介しに行くのが主な役割であり、今も変わらない要素はあると思いますが、どんな営業マンに美容室側は来てほしいのかを考えたときに、自分のお店を有名にしてくれたり、自分のお店の情報を世に届けてくれるような拡散力のある営業マンの方がやっぱり嬉しい。そういう想いって、各美容室・美容師の中にあると思うんですけど、その代表例が山本さん。Twitterでもご紹介できたり、Instagramでコミュニケーションを取っていること自体、多くの人へ情報を届けられる面があって、今のデジタル社会ではそういったところが営業マンとして人気がある要素なのかなと感じています。
コロナ禍が続くなか、山本さんがSNSを有効に活用できていること・場面があれば教えてください。
山本
コロナ禍で、直接お会いすることができなくなりつつあるなかで、やはり言葉で表すと「接触」よりも「接点」の数を増やすことが非常に大事だなと思っていて。ちょっと分かりにくいかもしれないですけど、「接触」っていうのは定義づけすると直接お会いすること、「接点」はメッセージや電話・メールなどでの関わりを持つことだと思っています。なので、このコロナ禍においては1回会うことに沢山のエネルギーを使うというよりは、1日に何度も何度も接点を持つことによって、相手の心の中に自分という人間を留めておいてもらうことができるんじゃないかなとはイメージしていますね。

マーケティングを活かした生存戦略

竹内
山本さんの話を伺っていると、やはり戦略というかマーケティングをされているなと感じます。山本さんはマーケティングの勉強などは、これまでされてきたんでしょうか?
山本
20代のときに、グロービス経営大学院へ自腹を払ってマーケティングの授業を受けにいっていたことはありました。
竹内
SNSでフォロワーを増やしていく、どういった発信をしていけばファンが増えるか・喜んでもらえるか、そういったマーケティングはご自身で色々と考えて今までやってこられたという認識でよろしいでしょうか?
山本
そうですね。自分っていう人間を商品として見立てたときに、客観的に見るとどういう風に市場にフィットしていくのか、喜んでいただけるのかっていうところは、おっしゃる通り常に考えながらやっています。
竹内
美容業界が様々な意味で激動しているなか、これからの美容メーカーマンとして必要な要素としては、どのようなものが挙げられるでしょうか?
山本
メーカーマンという存在がただの御用聞きであると価値はなくなっていくのかなと思っていて、例えばメーカーマンひとりひとりが自分で勉強し、専門性を持って美容師さんに何かひとつでも与えられるような、この人に聞くと何か勉強になる、新しいことが知れる、っていうような存在になっていくことが生き残る道なんじゃないかなと思っています。
竹内
最後に、山本さんの5年後・10年後、そういった将来的なビジョンについてお聞かせください。
山本
ハッキリと、こうなるんだ!という風に決めているわけではないんですけども、まずは美容業界を継続的に盛り上げていくために何かひとつ力になっていきたいことと、自分自身においては本当に何でも屋さん・・・じゃないんですけど、「この人、一体何をしてるんだろう?」って解らないくらいの存在になることによって、そのユニークさを業界の皆様に感じてもらえると、自分自身も楽しめるんじゃないかなと思っています。
竹内
美容メーカーマンとしてはもちろん、モデルというかインフルエンサーのような立ち位置でも活躍されていて、未来の美容メーカーマンがどんな風になっていくのかという指針として、山本さんの今後の動きに注目していきたいと思います。美容室・美容師が激動していくなか、やはり美容メーカーマンもドンドン変化していくと予測できますし、どんな風に変わっていくのかという中心に山本さんは入っていくんじゃないかなと私自身も感じています。
そんな山本さんに対して、ご質問等ありましたらPRATERへDMを送ってください。
山本さん、本日はありがとうございました。

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