効果的なサロンモデル選びのコツ【PART 1】

こんにちはカメラマンの藤村です。

今回は、サロンにおける撮影のモデル選びについて、私の経験をもとに書いてみようと思います。

これまで私は、企業の広告や雑誌と企業のタイアップの撮影、美容室のホームページや看板、DMや集客用のWebサイトなどの撮影を担当させていただき、俳優さんやタレントさんモデルさんなどたくさんのコマーシャルの分野の撮影をやってきました。

それぞれ共通する部分は、商品を撮影する「物撮り」ではなく「人物撮影」であることです。

企業のプレス担当の方や雑誌の編集部、サロンとの撮影の打ち合わせでは、テーマやコンセプトを撮影チームで共有し、共通のイメージに向かって準備をしていきます。

私の友人スタイリストMASAYAも衣装の決め方について記事書いてます。

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こんにちは、スタイリストMASAYAです。 今回は、撮影で使用する衣装をどのように用意しているのか? を書いていきたいと…

モデル選びで変わる撮影の効果

大企業のコマーシャルの撮影などでは、誰をモデルとするのか非常に細かくマーケティングされ、撮影で起用されるイメージに合う人物の決定がなされます。

では今の美容室の撮影におけるモデル選びの現状はどうなってるのか? かつて雑誌がたくさんあった頃、青山や原宿で活躍していたサロンは、ほぼ毎日どこかの雑誌の撮影がおこなわれておりました。

今のようにSNSが発達している時代ではなかったので、モデルは街で声をかけるのが当たり前。表参道や原宿のホットスポットでは、たくさんの美容師さんがカメラと手帳を持って街でモデルを見つけていました。

当時のモデル集めのポイントは、

  • 雑誌のターゲット層(年齢や人物像)に合うか・依頼された撮影のテーマに合うか
  • 依頼された撮影のテーマに合うか
  • 自身のサロンのモデルとして合うか

大きくこの3点だったと思います。

ただ、撮影を任せてもらえる美容師さんはほんの一握りで、人気サロンであっても撮影のチャンスがあまりまわってこない美容師さんもいたように思います。それがサロンのブランディングを維持する要素の1つだったのでしょう。もちろん、編集部からのご指名というのもありましたが。

さらに言えば、雑誌で前号の人気ランキングというページがあって、サロンの中で人気美容師さんが、他サロンの人気美容師さんと順位を競うなんてことが当たり前でした。

そんな時代も、今も、モデル選びによってその撮影の効果は大きく変わります。

もちろんカメラマンも、編集部やサロンから指名を獲得できるかどうか、雑誌のレギュラーとして活躍できるかどうか、そのような目に見えない競争のようなものがあったかと思います。

今の撮影のあり方

今は、SNSや集客用のウェブ媒体などで、どれだけ新規のお客様を獲得出来るかというのが大きく注目される時代となり、サロン内で選ばれた人が撮影できるのではなく、個人のブランディングが重要視される中で、各々が個人単位で撮影に取り組まれることが多くなっているかなと感じます。

美容師さんの働き方も多種多様になっていることもあり、美容室における撮影のあり方も様々ですね。

モデルの選び方

そんな時代に、サロンや自身のSNSなどで、より効果的なコマーシャルができるモデルを見つけるにはどうしたらいいのか?

これは、撮影がサロン単位なのか個人単位なのかによって分けて考える方が、より効果的にアピール出来るのではないでしょうか。

サロン単位の場合

撮影するモデルの雰囲気や年齢層に統一感があることが重要なポイントです。わかりやすい言葉で表現すると、「ハイトーンカラーのキャバ嬢系女子」と「黒髪文系女子」などの対比を表現するのはわかりますが、似合うメイクやファッションは大きく異なります。サロンのホームページやSNSにたどりついた人に、そのサロンがどんな特徴なサロンなのか伝わりづらくなってしまいます。

美容師さんごとに得意な技術や、ターゲット層に違いはあるけど、ビジュアルとして表現した時にバラバラにならないように、サロン単位で撮影に取り組む場合には、しっかりチームでバランスをみてモデル選びをすることが大切です。

個人単位の場合

自分の得意な技術やターゲットとしたい年齢層、お店の雰囲気や使用している商材の特徴を活かせるモデル選びや表現が大切です。今は、情報のスピードと数が求められる時代ではありますが、とにかくモデルを呼んで撮影数を増やそうということだけで撮影に取り組むことは、自分の求める結果に遠回りする事になってしまうかもしれません。

私は、撮影したらとにかくウェブにアップすればいいということではなく、アップしたい作品であるかどうかが大切だと考えています。

失敗から学ぶ

SNSを通してモデルさんにサロンに来てもらった時、「あれ?!自分のイメージと違うな」とか「髪の毛とても傷んでるな」とか「毛量や髪の長さヘアカラーが違うな」など経験されたことはありませんか?

たくさんそういった経験をすると、その経験から学び、そういったことが少なくなります。

私からできるアドバイス

この記事をここまで読んでくださった方に、その相違が少なくなるよう私からのアドバイスとしては、モデルさんとのアポイントの際に、現状の確認をしておく必要があるとういことをお伝えします。

例えば、撮影日までにヘアカラーを変えるかとか髪を切るかとか、そういったことをアポイントの際や、撮影の2,3日前に聞いておくといいです。大きく変わる可能性がある場合には、別のモデルさんを探すか、こちらの撮影に合うように変更可能かを相談してみましょう。

SNSなどではあらかじめ、施術NGと明記しているモデルさんもいるので、アポイントをとる際によく確認して下さい。

お互い気持ちよく撮影にのぞめるよう、撮影の条件等をしっかり明記してアポイントをとるようにしましょう。

 

次回の記事では、モデルさんにアポイントをとる際に必要な事柄などを記事にしていきます。

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