こんにちは、世界を飛び回る海外美容師 筒井です。
今日は、皆様が気になる薬剤のお話をします。
日本と海外の薬の違いって?
海外には日本の薬はあるの?
発色はいいの?
言い出せばキリがないほど質問されてきました。
その中で一番よく聞かれるのは、カラー剤の2剤、オキシについてです。
私は今、ムコタとルベルの海外用の薬剤開発やテクニックを教える仕事もしています。
そのため、私が海外の薬剤について言えること、それは日本と違い、カラー剤色味の濃さと、オキシが9%、12%がある事です。
まず最初に伝えないといけないのは、レベルスケールの数え方が違うことです。
日本だと大体レベルは5から18前後までありますが、海外は1から10までしかありません。
日本の10レベルは海外では5レベルくらいになっています。
大体ですが、2倍くらいで同じイメージになります。
レベルが違うため、細かく色の濃さが設定されている日本に比べると、海外は日本の2倍程度の色味の誤差が生じます。
そのため、根本的な考え方が違うので少し混乱しがちです。
あとは、薬事法の違いで、日本と違う成分を使うことが可能なため、色味を濃く作ることが可能です。
最初は戸惑いますが、すぐに慣れることができます。
オキシの違い
2剤のオキシについては、日本ではありえませんが、9%、12%の商材が普通に使われています。
日本のように2%や3%の、アルカリが低いものが普及していない地域もあります。
特に東南アジア系では、3%の代わりに6%を、6%の代わりに9%を使う国もあります。
バージン毛であれば、カラー剤に12%を使う場合もあり、考え方が全く違います。
そのような国では、9%や12%を使うのが普通なので、9%や12%の2剤の強さに、1剤が負けないように、色味を濃くして薄くならないよう設定しているのです。
私自身も海外で美容師をする際は、9%や12%を使うのが当たり前です。
少し練習や慣れが必要かもしれませんが、日本で働いている美容師のように、髪がちぎれるのではないか? 髪が溶けたりしないのか? などの恐怖心は全くありません。
それを使うのが当たり前で、習慣になっているからです。
海外で薬剤の差を気にする必要はない
アジアや欧米では、ミルボンと資生堂が薬剤を発売している国もありますし、タカラベルモントや、アリミノ、デミなども、発売している国もあります。
薬剤を気にして悩むより、現地で安定的に手に入る商材で、それに慣れることを考えるほうがベター。
みなさんは、シャンプーをする時に服を濡らすか心配しますか? しませんよね? それと同じです。
慣れれば何も怖くないのです。チャレンジすれば解決します。あなたが踏み出せばいいのです。