こんにちは。HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。
今シリーズは「幹部」「マネジメント」です。 経営者ではなく組織のマネージャーとしての活動をしている私としては、むしろこちらが「自分の領域」であったりします。 今日は第9回 ここまで5回にわたってお話しをしてきました「真摯さ」
5つに焦点でコラムを書かせていただきました
どうでしたでしょうか?
難しく感じた人、重い気持ちになった人、何か視界が明るくなった人
様々ではあると思います。今日は少しこの5回に入りきらなかった 私の実体験のおまけ話をしてみたいと思います
3つの「かんぶ」
私には自分にチャンスを与え続けていただき ここまでの成長の機会に力添えをしていただけた上司が社内外にそれぞれいます。 その外部の上司に初対面時に言われた言葉があります。 それは今から約10年前ある教育事業に初めて携わることになった時、会食にて2時間ほどお話しした後に聞かれた質問が始まりでした。
幹部の話す枕ことば
上司「庄野さん、あなたはnavelの幹部さんなんですよね?」
私「はい、そうです」
上司「かんぶ と言う文字は3種類あってね 1つ目は<幹部>これは本来の幹部としてのあるべき姿。木の幹として、本体(本木)の栄養を受けしっかりと木(会社)を大きく伸ばしていくこと、もう1つは外からの栄養を本体に取り込むこと これが 「正しい幹部」。2つ目は<閑部>閑散としているの「閑」。これは「俺はこんだけやっているのに、評価が低い、みんなわかってない」など愚痴っていて周りに自分を認めて欲しい、承認して欲しい「寂しい幹部」。 3つ目は<患部>これはあなたが行動する、発言することが会社にとって悪いことになっている問題の多い「困った幹部」
これが3つのかんぶだとした時 君はどれだと思う?」
私「患部ですかね、、、」
当時の私はここで言う真摯さを5つともダメにしていたような状態で、まあわかりやすく言えば「面倒な幹部」だった頃です。
上司「わかっているならまだマシかな。なんでそ私がそう思ったかわかりますか?」
私「わかりません」
上司「あなたと2時間話したけど、あなたの話の枕ことばに 会社の名前も、社長の名前もいっさい出てこなかった、あなたはずっと話のあたまに「僕は 俺は」という自分の一人称しか使わなかった。そんな人はまず幹部ではないし、閑部でもあるけど、それ以上に会社の患部になってしまってるんじゃないかな?」
自分のチェック
当時店長を降格し、会社からも期待をされていないという、落ちるとこまで落ちていた(笑)自分には意外とすんなりとその言葉が受け入れられたんですね。この話は今でも事ある毎にしています。それくらい私にとっては29歳でリスタートする契機になった出来事でした。
今はこの経験から作った表があります。私がコンサルティングに入る会社様では初回に必ずご紹介する表です
ちなみに、、、 これを出した時のセミナーの空気は大体重くなります 笑
そうした時にお伝えしますが、これは「自分の今をチェックする表」です。常に<幹部>でいたいものですが、私にだって時として<閑部>の時もあります。流石に「患部」にはなってないと信じたいですが、、、 ですから誰にでもうまくいかない時はある。その時にまずは自分と向き合うクセをつけること。その時に使う教科書だとお伝えしています。
大抵は、自分の仕事がうまく行っていない時は自分に原因があるものです。マネジメントの原則は、うまくいかない時は一旦自分に責任を持ってくる というものがあります。要は「自分の何を変えれば結果が出るのか?」から考えることが原則なのです。 それを勉強してから私は、物事がうまくいかない時ほど上の表で「自分のチェック」を行うようにしています。
誰もが完璧ではない
誰にでも強みはあります。そして同等に弱みもあります。万能な人というのはいないものです。そしてほとんどの人は基本「凡人」です。だからこそ組織があるのです。1人では成すことができない事でも多くの人の強みを足し合えばあげられる成果は非常に多くあるものです。ですからまずは 「自分をコントロールする」ことがマネジメントの第一歩です。そのためにも自分をしっかりと知ることと、常に自分を照らし合わせることができる「教科書」を持つことです。 ここまで数回にわたって「真摯さ」についてお話ししましたが、必要以上に凹んだりはしないでくださいね。全ては理解しておくことが重要です。そして常に実践しながら向き合うこと。
このコラムが皆さんの教科書になっていくといいなと思っていますので 今後ともご興味のある方は よろしくお願いいたします。