こんにちは。HRM（ヒューマンリソースマネジメント）の庄野です。
今シリーズは「幹部」「マネジメント」です。 経営者ではなく組織のマネージャーとしての活動をしている私としては、むしろこちらが「自分の領域」であったりします。 今日は第８回 今回も継続して「真摯さ」についてです。
早速始めていきましょう！
前回まで
マネジメントを担う者に必要なたった1つの資質が「真摯さ」。それらを５つに焦点を絞ってご紹介しています。
1-自らの仕事、働き方に「高い基準」を設ける
2-自分だけでなく仲間にも高い要求を行う
3-誰が？ ではなく 何が？で判断する
4-「聴く」ということを能力として捉える
5-使命に生きる
前回までで １、２、３、４のお話をさせていただきましたので 今日はラスト 5ー使命に生きる についてのお話になりますね
部下から信用・信頼されない人
マネジメントをする者として、部下にはあなたの指し示す方針・方向に賛同してもらわなくてはいけません。 それこそ本来の真摯さの中には「誰が正しいか はなく 何が正しいか」で判断するという表現があります。その通りではありますが、これを求めるのはそれこそ幹部レベルであって、やはりどこまで行っても一般社員は「誰が言っているか？誰に言われたか？」で取り組み姿勢に大きな差が出てしまうのが現実です。部下にはあなたの言うことを聞いてもらわなくてはいけない、つまり信用されなくてはいけない、ですから「真摯さ」が重要でありここまで５回に分けてお話をしてきています。 そしてその中での最大のキーワードをお伝え
しておきます。それは「一貫性」です
一貫性とは
わかりやすく言えばその人の「考えていること、言っていること、やっていること」が一緒 ということです。どんなに素敵なことを言っていても、行動が伴っていなければ人から信頼はされません。耳障りの良い言葉で人をモチベートしてみたり、SNSで発信してみたり、多くの幹部の方がしていらっしゃいますが、それが行動としてもブレずにできていて初めて人から信頼をされるものです。行動が伴わないならば、むしろ発信などしない方がマシです。
「部下は上司を三日も共に働けば見抜く」と言われています。言葉だけで行動が伴わない人はたった数日働くだけで部下には見抜かれ、信用されなくなるでしょう。
好かれることが仕事ではない
いつも厳しく、妥協のない姿勢でスタッフに向き合っている。今の時代このような上司は良くない。。。みたいに言われることもありますが、私は全くそうとは思いません。むしろ言葉巧みに素敵に優しく接する上司をほど信用にならない人はいないでしょう。ただし、そうした厳しさを持った上司は部下から好かれはしないかもしれません。仲良くもなれないかもしれません。それで構わないと思います。 好きではない、プライベートでも距離はある でも仕事をする上ではこの人は信頼・信用できる この人といると未来が変わる、勇気を持てる そうした上司であることが役目です。
無駄に嫌われる必要はありませんが部下に好かれることを仕事の目的にしてはいけないということです。ですから、真摯さの１、２でお話したように 自分の仕事に高い基準を設け、相手にも高い要求をすることが必要なのです
真摯さ（一貫性）を保つ最も良い方法
ここまで話を聞いてきた皆さん「これは、、、」と思っている人もいるでしょう。正直「真摯さ」とはとても難しいものです。私も全然ダメだなと思う時はいまだに普通にあります。しかし 多くの要素を持たずとも自分の一貫性を保つことができる方法があります。 それが「使命に生きる」ことです。 自分達の会社におけるビジョンとミッション それを本気で達成したいという思いを①スタッフに浸透させること②それをなし遂げるために本気で行動すること③本当にこれでいいのか経営チームで話し合うこと この３つに真剣に取り組めばきっと 考えていること と 言っていること と やっていること に一貫性が出るはずです。
マネジメントはここまでお話ししてきたように部下に好かれることが仕事ではありません。求心力をつけることも必要ありません。本来の強い組織はまず「使命・ミッション」に人が集まる組織です。そしてリーダーに必要なのはその「使命・ミッション」の実現に皆さん幹部の方々が一番本気であることです。あなたについていきたい ではなく あなたの掲げるビジョン・ミッションに私もついていきたい それが健全なチームの姿です。だからこそ私たち幹部は「使命の実現に生きる」ことが真摯さにおいて重要となると言うことです。
