こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。
今シリーズは「幹部」「マネジメント」です。 経営者ではなく組織のマネージャーとしての活動をしている私としては、むしろこちらが「自分の領域」であったりします。
今日は第6回。 今回も継続して「真摯さ」についてです。
早速始めていきましょう!
前回まで
マネジメントを担う者に必要なたった1つの資質が「真摯さ」。
それらを5つに焦点を絞ってご紹介しています。
1-自らの仕事、働き方に「高い基準」を設ける
2-自分だけでなく仲間にも高い要求を行う
3-誰が? ではなく 何が?で判断する
4-「聴く」ということを能力として捉える
5-使命に生きる
前回までで1と2のお話をさせていただきましたので、今日は3についてのお話になりますね。
誰が? ではなく 何が?で判断する
私の記事を最初から読んでいただけている方がいらっしゃるなら、おそらくその方は「理論的」なことに対する苦手意識が少ない方ではないでしょうか? それくらい私は今回の執筆にあたっては極力「感情」を抑えて記事を書くようにしています。本来の私は実は非常に「感情的」な一面を持っていたりもします。そしてその感情によって多くの失敗をしてきていることが今の自分の経験にもなっていたりします。
マネージャーの仕事とは「なすべきことを なす」ことです。ですから感情で物事を判断してはいけない場面が数多くあります。感情的なことがダメなのではありません、無機質な人間を演じる必要もありません。必要なのは自分の今の判断や決断は感情によって決められていないか?と「自らに問う」ことができるかどうか?です
あなたには言われたくない
このような一度は聞いたこともあれば、言ったこともあるようなフレーズも、避けようのない人間の「感情」の1つです。私にももちろんそうした場面はあります。しかしこうした人間の習性とマネジメントの「あり方」を正しく理解することで「それとこれは別」と一旦立ち止まって考えることができるようになりませんか? もちろん全ての事象をそれで割り切ることはできないでしょう。しかし、本来の私たちの目的はミッションを果たし、お客様に喜んでいただくことです。そこに関しての意見や指摘・方針ならば、誰が言ったか ではなく 何が重要か で考えるべきです。そしてそれが重要なことならばすすんで取り入れていくべきです。ですから一度立ち止まってみるということも1つの訓練なのです
逆説的に考えると
「私より売り上げの低い人になんで言われなければいけないのか?」等は、業界でもつい数年前まではよくあったお話ではないでしょうか? キャリアや役職の高い人の発言が通りやすい、そうした人たちの「圧」が会議やミーティングの停滞を招き、結果として建設的な話し合いができない。これは業界だけではない「あるある」なのでしょう。そうした場にいる私たちのようなマネジメントのものがこうした「本質」を理解していることで、無意味な圧迫感やのある会議や、役職者だけが話をしているミーティングなどがなくなるのかもしれません。会議やミーティングで誰も発言しない のではなく、誰も発言をしようと思えない。そうなっているのはリーダーとしての自分の真摯さが欠けていることが原因なのかもしれない と「疑ってみる」というところからが真摯さなのかもしれませんね