海外の美容師アシスタントってどんな感じなの?

こんにちは、世界中を飛び回る海外美容師、筒井です。

よく質問を受ける、海外のアシスタント事情について話してみたいと思います。

今回、海外について聞いてみるのは、上海在住美容師 柏木さんです。柏木さんのプロフィールは過去の記事をご覧下さい。

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こんにちは、 世界を飛び回る海外美容師、筒井です。 本来なら今頃ベトナムで講習を行っていたのでベトナムの美容事情をお伝え…

 

柏木さん

こんにちは上海在住美容師、柏木です。今回はアシスタントの話しをしたいと思います。

移り変わりの激しいアシスタント業界

中国と日本のヘアサロンに勤務するアシスタントの1番の違いですが、中国には美容専門学校と国の美容師免許がないんです!

いわゆる誰でもなりたければ美容師になれるんです。美容師のほとんどが中卒で、16歳くらいから美容師アシスタントになります。中国のサロンでは、アシスタントは長くても3年以内に辞めていきます。ある程度仕事を覚えたら、給料や待遇の良いサロンや、低価格のサロンでスタイリストデビューしていきます。

地方から上海のサロンを目指し、日本でいうう上京をしてきますが、サロンが用意するのが大きく3点「宿舎(寮)」「昼と夜の弁当」「制服」。基本どのサロンもこの3点は用意しています。

上海に来た日にトランク片手に面接に来てから、そのままその日に寮に案内され、翌日から仕事というパターンです。寮には他のアシスタントも住んでいるので、すぐに仲が良くなります。

全ての店が衣食住の最低限を保証しているので、自分が気にいらないとすぐ辞めてしまうのです。そのため、アシスタントの移り変わりが日本よりも激しいと感じます。

アシスタントの給料事情

アシスタントの給料は 基本給+歩合になり、シャンプー、カラー、パーマ、トリートメント、ヘッドスパなど、アシスタントがおこなう技術に細かく歩合がつきます。

アシスタントからお客様にカラー、パーマ、トリートメント、前処理剤、頭皮や髪のトリートメントを勧めるパターンも日常です。何故だかわかりますか?

それはお金です。キックバックが全ての項目にあり、全て給料に直結するからです。日本のように、アシスタントがお客様に商品やトリートメント等をアプローチしても、スタイリストのみが給料に反映されるようなシステムではないのです。

基本給がかなり安いので、歩合で給料を上げていきます。そのため、技術試験に受からなかったり、セールスが下手だと安月給のまま辞めていくことがあります。弱肉強食です。

日本のアシスタントと上海のアシスタントの給料の差

日本のアシスタントは、どれだけ売り上げているスタイリストにアシストしても給料に反映されないと思います。アシスタントの給料って都内で20万ぐらいかと思いますが、給料が35万〜40万にはならないですよね。しかし、上海のアシスタントで、日本のイメージだとアシスタントで35万円以上はいくらでもいます。

こんな言い方はよくないかもしれませんが、中国はすべてに合理的で「売り上げがあるスタイリストやサロンにいるアシスタントは給料がいい」ということなんです。

日本で売り上げあるサロンのアシスタントが、給料35万円以上になる日がくるのかな?

 

筒井
柏木さん、ありがとうございました。

私は、海外で3店舗店を運営していた経験がありますが、アシスタントの管理はとても難しかった記憶がよみがえりました。いい意味でも悪い意味でも、中国人はお金に対してシビアです。でも、そんなハングリーさを日本人も見習ってもいいのではないでしょうか?

この記事を見ているハングリーな日本のアシスタントのみなさんが海外で成功することを祈っています。

【参考】

上海在住美容師、柏木さんのインスタ

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世界中を飛び回る海外美容師筒井のインスタ

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