【インタビュー】中国上海の美容室にコロナ事情について聞いてみた

こんにちは、

世界を飛び回る海外美容師、筒井です。

本来なら今頃ベトナムで講習を行っていたのでベトナムの美容事情をお伝えしようと思っていましたが、コロナウイルスの件で中止になってしまいました。

その為、急遽変更で、海外で働く日本人美容師はどんな状況なのか? インタビューする事にしました。

中国上海で働く日本人美容師 柏木さん

今回は、中国上海で働く、日本人美容師柏木さんに協力をして頂きました。

柏木さんの簡単なプロフィールを載せておきます。

柏木雅之

上海歴9年 2011年から上海日系サロン在籍2019年より中国では有名な中国資本の、伊本造型に移籍。日本では今は無くなってしまいましたが、カリスマサロンstudioVに勤務、芸能人やモデルなどを担当していました。

では柏木さんに、現地の状況を伝えていただきたいと思います。

2020年明けから徐々に広まったコロナ新型肺炎は、旧正月が1月24日からだった為、中国にとっては年末にあたり、そのタイミングで武漢(湖北地区)から始まったコロナは、少人数の感染者から日を追う事に感染者数が一気に増えていきました。

中国人はたくさんの人達で食事をするのが日常なので拡大に繋がったと言われています。

中国が日本と違うのは決定事項のスピードと国民へのコントロールです。

私のいるサロンはモールに入っていて旧正月も休まず営業でした。

急遽入った行政指示

しかし突然、1月26日から営業をやめるよう行政から指示がありました。

連絡が来たのは前日で、中国は旧正月に入ると髪を切らないとう習慣があり、旧正月に入ると、お客様がほとんどがシャンプーブローの方です。

幸い予約も少なかったので、予約のお客様に営業ができないと連絡を入れ、1月26日からいつ終わるかわからない休みに入りました。

状況は日を経つごとに悪くなります。

1月26日から何度か再開の変更があり、

1回目は、2月2日まで旧正月を延長。

2回目は、2月9日に延長。

3回目は、2月16日にまた延長。

最終的には2月いっぱいサロンを閉める事になりました。

旧正月に日本に帰国されていた日本人のお客様のほとんどが2週間隔離になり、サロンには日本人のお客様がいなくなりました。

3月1日より営業の許可が出ましたがもちろん条件付きです。

サロン営業時間短縮

10時~22時を10時半~18時まで(飲食店も同じでした)

お客様はカットのみ(地域によってはシャンプーもダメ)

お客様の予約は一日五人まで

席もお客様が隣同士はだめ

使い捨てカットクロス

使い捨てペーパータオル使用

ドリンクサービスは無し

他には日本ではないですが、、、

来店時には、上海滞在2週間以上の確認のアプリを表記してもらいます、もちろんスタッフも店内に提示します。

 

入店時には体温計で測ってもらって記入してもらいます。

上海は地域によって多少の決まりが違い、私がいるサロンでは、感染者がいない状態でもこのように厳しい行政指示があります。

お客様もスタッフもマスクを外す事は禁止で見つかると業務停止や罰金でした。

カラーやパーマが、禁止されていたので、カラー材パーマ液を見えない場所に移動しました。それは検査に来た場合 カラー材やパーマ液が無いと伝えれるからです。

徐々に戻りつつある日常

3月1日から再開し1週間事にできる事が増え、カットの1日5人制限が無くなり、カラー、パーマは1日1名ならOKになり少しずつですが通常に戻ろうとしています。

今現在行ってるのは、お客様、スタッフの検温、2時間おきのサロン消毒、使い捨てペーパータオル、カットクロス、お客様の上海滞在2週間の確認です。まだまだ大変ではありますが、みんなで協力し乗り切っている最中です。

今回35日間サロンを閉めましたがカラーやパーマができなかったり、予約が希望の時間に取れなかったりとお客様に大変ご迷惑をおかけいたしましたが、お客様とサロンスタッフの気持ちで、今回コロナから乗り越えられたと感じています。

谢谢m(__)m

 

柏木さんありがとうございました。

やはり筒井が感じたのは民主主義国家はやる事が大胆で批判を浴びる事も多いように思いますが、今回の国の指示は良かった様に感じます。国によって色々な考えがあるなと改めて思いました。

次回は、中国以外の海外で働く日本人美容師の、コロナ事情についてお伝えしたいと思います。ではまたの機会に。

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