こんにちは、
世界を飛び回る海外美容師、筒井です。
今回は、アフリカ人のアフロに髪の毛ストレートパーマしてみたお話の後編です。前編をまだ見てない方はこちらをご覧下さい。
こんにちは、世界を飛び回る海外美容師、筒井です。 みなさん、アフリカ人の女性の髪の毛を施術したことはありますか? 大体の…
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自分を信じて薬液を流してみたら……
アフリカンの髪質が強くパーマチェックがわかりにくく、自分を信じて薬を流したら
……何もかわってない(笑)
僕はそのとき、3カ国語で「マジで!?」と言いました。まずは日本語で自分に対して「マジで!?」、スタッフの中国人に「真的吗!?」、アフリカンのお客様に対して「OMG!?」。
希望の光が見えた……!
いやちょっと待てよ、
髪の毛が少し変わっているのにそのとき気づきました。柔らかくなっていたのです! これはいけるかもしれない。微かな希望を持って続けます。通常は、乾かしてストレートアイロンをして型を固定する薬を塗って終了なのですが、アフロの彼女はまず、ロールブラシでブローしないとアイロンが通せないくらいチリチリなんです……しかしこれは大丈夫。
アフリカンが求める「dead straight」は、シャンプーブローで毎日のようにやっていましたのでこれは問題なし!
「dead straight」直訳すると死ぬ程真っ直ぐという意味(笑)
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日本では考えられない「300度」のアイロン施術
とりあえずロールブラシでブローすること30分。やっとアイロンできる状態になりました。そこからアイロンで伸ばします。アイロンの温度はというと……奇跡の300度です。
美容師のみなさんならわかると思いますが、普通は300度のアイロンは日本で売っていません。しかし、海外ではアフリカンのためにあるんです。それで伸ばすこと40分。ストレートアイロンをするたび髪から煙があがり、いつも焦げるんじゃないかと思いながら……(汗)
その後、型を固定する薬を塗り、放置すること20分。やっと作業は終わり、20分経てば流して終わりというときにアフリカンの彼女は、鼻歌を歌いながら上機嫌。
そりゃそうだ、他の美容室で何軒も断られたのでやってもらえるだけで鼻歌の1つや2つ歌いたくもなります。しかし、僕の気持ちはというと「大丈夫か? 伸びるか?」常に頭の中でグルグルしている状況。
これは10年前の話ですが、今でもハッキリと覚えています。
いよいよ仕上がり……!
さぁ、時間が経ちましたので流します。そして鏡の前にきました!
結果はというと……伸びました! 80%ぐらい……。アフロから弱めの癖毛になった感じで微妙といったら微妙。アフリカンのお客様に「ごめんね、5時間くらいかけたのに完ぺきにはできなかったよ」と英語で言うと、彼女は満面の笑みで「thank u」と。
しかも鼻歌歌ってました。えっ? って思いましたが、喜んでいるからいいかな(汗)
お会計は、値段を5万円くらいにしました。高いから安いかはわかりませんが。最後に、アフリカンの彼女に故郷のアフリカだとストレートパーマどれくらい時間がかかるのか聞いたら、驚愕の2時間くらいとか言われて泣きたくなりました。
それからアフリカの彼女は、毎週シャンプーブローでご来店されるようになり、薬もアフリカン専用を仕入れて、アフリカンのストレートも問題なくできるようになりました。今となってはいい思い出です。毎日が刺激的だった海外生活あなたも挑戦してみてはいかがですか?
【参考】
世界を飛び回る海外美容師、筒井のインスタ
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