新卒生を迎える準備は始めていますか?助成金編①

教育/採用/助成金コンサルタントの遠藤です。

年末に入り、来年の新卒生の採用活動も大詰め。
もうすでに来年度の採用は締め切ったというお話しもお聞きします。

そこで、そろそろ準備に取り掛からなければならないのが、来年度のスタッフ向けの教育カリキュラムや研修です。
各社ごと、特にアシスタントについては、新人研修~スタイリストデビューまでのカリキュラムがありますよね。

今年はコロナの影響で、「出来るだけ研修に経費をかけたくない」「採用数を減らしたので、離職を抑えられるような研修にしたい」「スタイリストデビューを早めたい」など研修やカリキュラムのリニューアルのご相談が多くなっています。

そして、コロナ渦で様々な助成金や補助金を利用されたご経験から、「来年度の研修は助成金を使いたい」というお声も多くなってきています。

様々な助成金のなかでも、スタッフの育成・教育に利用されているのが、『人材開発支援助成金』。
特に新卒生向けの新人研修にこの助成金を利用しているという美容室も多いかと思います。

そして、この『人材開発支援助成金』は研修がスタートする前、必ず事前に申請が必要です。
例えば、4月から研修を始めるのであれば、遅いものでも2月末ぐらい、早いものでは1月末ぐらいまでに申請が必要なものも。ですので、そろそろ準備を始めなければなりません。

毎年この時期から「助成金の種類がたくさんあって分からない」「うちの研修でも利用できるの?」「いくらもらえるの?」「手続きは?」と多くのご相談をいただきます。

今回はまず、「自社の研修はどんな助成金を利用できるの?」という観点で、『人材開発支援助成金』について、私の経験も踏まえお話ししていきます。

※助成金は都道府県の関係機関や社会保険労務士によって様々な解釈や考えがありますので、あくまでも私の経験でのお話です。

美容業界で多く利用されている『人材開発支援助成金』とは

今回お話しする『人材開発支援助成金』、簡単にいうと、、、

事業主が労働者のキャリアを考え、職務に関連した専門的な知識・技能の習得させるために、職業訓練等を計画に沿って実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。

助成金の内容としては、教育する内容・目的・対象者によってコース分けされています。
全部で7コースあり、さらにそこから細かく枝分かれしていきますので、種類としては20種類ぐらいになるのでないでしょうか。
全部ご覧になりたい場合は『人材開発支援助成金』で検索していただければすぐに出てくるかと思います。

どんな研修をするかによって、利用できる助成金は違う

それでけ種類があると、「自社の研修はどれに当てはまるのだろう?」となりますよね。
基本的には「誰に対して」「どんな内容を」「どれぐらいの時間」「どういう方法で」行う研修なのかによって、利用できる助成金が決まってきます。

【POINT1】研修に参加する対象者は?
研修に参加するスタッフの年齢や美容師としてのキャリア
(例:新卒生・スタイリスト・店長幹部など)

【POINT2】研修に参加するスタッフの雇用体系
例:正規雇用(正社員)なのか、有期雇用(契約社員他)なのか。

【POINT3】実施する研修の目的は?
①新人研修(接客・店販講習・薬剤知識・毛髪理論など)
②カット講習(初級技術・最新スタイル)
③カラー講習(最新カラー)など

【POINT4】研修の時間数・期間は?
1回どれぐらいの時間で、何回、何か月にわたって行う研修か
(例:1回4時間のカット講習を毎月1回ずつ、半年間実施→合計24時間)

【POINT5】研修の方法は?
①OFF-JT・・・企業の事業活動と区別して行われる訓練
例:メーカー・ディーラーのスタジオを借りて、お客様のいない場所でカット講習を行う

②OJT・・・適格な指導者の指導の下、企業事業活動の中で行われる実務を通じた訓練
例:サロンの営業のなかで、お客様に実際にシャンプーをしながら、シャンプー技術を学んでいく

【POINT6】講師は誰?
自社の技術教育者・メーカーのインストラクター、または外部講師に費用を払って講習してもらうのか
例:店販講習は外部講師にお願いして、シャンプーなど技術講習は自社の技術教育担当者が行う

 

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