新しいカタチは、訪問美容と美容室のその間②

こんにちは、美容屋の大坪亜紀子です。

関連記事

こんにちは、市役所勤務の美容師大坪亜紀子です。 前回の投稿からのこの半年間、相も変わらず多くの出会いと声を得ながら、訪問美容の実践を積んできました。 もちろん良いことばかりじゃなく、訪問美容ならではの戸惑いも経験[…]

前回の続き、「美容屋」とはどんなカタチなのかを書かせていただきます。
はじめに伝えたいのが、私は先駆者になりたいわけでも、業界に物申したいわけでもありません。全国には私なんかより素晴らしい活動・発信をしている理美容師さんがいます。

これから書く事は、経験や私が身を置く環境の中で感じたコトを活かしての事になるので、通ずるものがあれば、お互いの場で観点のアップデートをさせて美容師としてそれぞれがお客様に還元していければと思っています。
共感できない部分は、ごめんなさい!聞き流してください。
僭越ながら、美容の新しいカタチのお話し…

「美容屋」はその間

美容屋は、対象となる方の家族や、大切な方からのご予約をお待ちしております。病院へも伺います。
その方らしさを取り戻すために、特別な介助が必要なご家族には、介護のプロとチームを組み美容をプロデュースさせていただきます。

美容屋は、福祉施設へ入所されている方の中で、特に「わがまま」な方を担当させていただきます。契約業者で満足されていない方、もしかしたらいるかもしれません。
時間をかけて欲しい、特別な日に来て欲しいなど、こだわりたい方、私にお任せ下さい。

その他、出張ヘアメイク・ウェディング・コレクション撮影、髪にまつわるお稽古などを承ります。お稽古に関しては、就労支援、入院中、長期入院などからの社会復帰のサポートの1つとして各関係者との連携を深めていきたいと考えています。

・家族から選ばれて、本人に届くカタチ

・施設の皆さんではなく、個人をみる

・髪を切る以外でも、美容師が求められる場所へ行く

これが美容屋で行っていくこと。

観点をアップデート

習慣、切り替え、復帰、楽しみ、癒し、お洒落、自分らしく…
髪を切る様々な目的がある中で、前職で勤めていたGARDENでは、自分らしさを追及するお客様と多く出会ってきました。多くの美容室を渡り歩いた方も、口下手な方も、毎回緊張感ハンパない方も、お任せって言いながら全然お任せじゃない方とか。

きれいな事を言うつもりはありませんが、私はそういう方をファンにさせることが得意でした。技術を気に入ってくれた方もいるけれど、たぶん一番の理由は私が「聞き上手」だったからだと思います。想いを聞き入れて、選択肢を提案し、ウソをつかず正直に技術とサービスに落とし込んでいたからだと思います。

今までの経験がもっと活かせるのでは?と思い、環境を変えチャレンジしてきました。そしてここでの暮らしと照らし合わせ、私に出来る事は美容に選択肢を増やす事でした。でも、あるものの数を増やせば満足に繋がるものではない気がします。目的を叶える手段が違くないと。

何に置き換えても選べないって、嫌ですよね。100%無理なら諦めつくけど、できるのに叶わないとか、可能性があるのに否定されるとか、したいのにしてあげられないとか、嫌だな~

そんな美容師をやる上での自分のこだわりと、いくつになっても、どんな状態になっても自分らしくいることを楽しみたい人、そしてその家族や周りの方がいるからこそ成り立つカタチが、美容屋です。

まずは、この地域で築けた信頼関係の中で、同じく本質を大切にしている他業種の方たちとの連携から広げていきたいと思います。

この1年、美容室ではない場所で経験積んでみたけど、お付き合いのある施設にお邪魔する度、前回カットした髪型の収まりの良さが確認できると、心の中でガッツボーズ(笑)
これはまだまだ上手くなれる予感!

PRATER更新情報、その他お知らせをいち早く!
編集部へのお問い合わせもこちらから。

友だち追加

最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE

LINE登録

PRATER更新情報、その他お知らせをいち早く!編集部へのお問い合わせはこちらから。