【PRATER対談】音声SNS Clubhouse(クラブハウス)の可能性

こんばんは、PRATER監修・マーケティングコンサルタントの竹内です。本日のゲストは、大阪のIT美容師イワタコウジさんをお迎えして進めていきます。イワタさん、よろしくお願いいたします。

※こちらの記事はstand.fmで配信中の「PRATER radio」を加筆修正してお送りしています。

音声メディアの流行

竹内
最初に、イワタさんのご紹介です。既にPRATER radioへの出演も3回目ですので、簡潔にご紹介いたします。イワタさんは数多くのメディア運営へ関わり、メディアだけでなく様々なSNSの活用にとても長けた、全国的に有名であり活躍されている美容師さんです。前回のPRATER radio出演時に「2021年は音声メディアが流行る」と予測されておりました。そして、今まさに『Clubhouse(クラブハウス)』が出現した訳ですが、音声メディアが流行ると何故思ったのでしょうか?
イワタ
そうですね、予想通りであり、解りやすくきてくれたなと思ったんですけど、単純に僕らの時間が足りなくなったということが一番の要因でしたね。それまではTwitterなど目で見るメディアがきまして、そこから更に解りやすくしたいと動画がきましたが、もう目で見る情報の限界を感じています。テレビは時間が長すぎて、15分等で終わるYouTubeが流行り、それすら僕らには時間が無くなったので・・・もう残ったものは正直、ながら聴きできる耳しかなかったという状態ですね。本当にラジオの感覚で聴けるものは100%くるなという感じだったので、今きているClubhouseはまさに時代に合ったメディアができたんじゃないかなと思っていますね。
竹内
そんななかで、今回出現したClubhouseという音声メディアなのですが、今、旋風を巻き起こしているのは何故なのでしょうか?
イワタ
とっつきやすく、日本人に向いていたと思いますね。まず、やり方として招待制があり、日本人は周りからのけ者にされるのを嫌う人種なので、皆がやるならやりたい、かつ人数制限があるっていうのは気になる。他の音声メディアもあるんですけど、例えば自分がDJになって喋るっていう一人喋りが日本人はもともと苦手。自己アピールが苦手な人種なので。でも、Clubhouseは、音声かつ相手とコミュニケーションがとれる。結構、誰でもフランクにできるのが流行った原因かなという気はしていますね。
竹内
Clubhouseは音声メディアということで、それぞれのSNSって向き不向きがあるかと思いますが、どういう人や性格がClubhouseを活用するのに向いていると思いますか?
イワタ
解りやすく言うと、著名人、芸能人、発言力がある方、言葉が強い方が向いています。昨今の様々な発信などは、一言書いたものが雑誌やメディアを通して違う意味で伝わったりするので、発言力があるほど好きなことが言えなくなったんです。それが最近の色んな芸能人の退社にも繋がると思いますが、そういう発言力が弱かったところに、Clubhouseは音声として録画もできない、逆に言いやすくなった。言葉が強い方は、完全に向いています。向かない人としては、あまり発言をしたくない方。聴くという情報をとるという意味では良いのかもしれないですが、台頭を表すのは発言力のある方、言葉が強い方、論破しやすい方、マウントをとりやすい方。これらの方は完全に向いていますね。
竹内
リスナーの立場からすると、リスナーの特典としてどんなことを求めている方が多いのでしょうか?
イワタ
例えば、プライベートや仕事の関係上ではまったく出会えない方、単純に芸能人とかですが、何を考えているんだろうとか、いわゆる若い子たちが凄い大会社の社長や有名な方とフランクに喋られる機会がなかったと思うので、そういうのも盗み聞きではないですが聴いてみたいという人には向いていると思います。あとは自分の世界観を拡げたいとか、違う世界を見てみたいという想いを持つ人にも向いているんだろうなと思っていますね。

大人世代にも浸透しつつあるClubhouse

竹内
発信者側、リスナー側の年齢層や世代は、どんな方々に利用されていくと思いますか?
イワタ
今までのメディアは基本、TikTokもそうですが女の子や若い10代などを中心にきていて、その辺の世代って動画や写真というビジュアルが強かった世代なんですね。ここら辺はもちろん新しいもの好きなので絶対くるんですけど、そこプラス面白いのは今までだと失敗するであろうと言われたオジサン世代。男性がハマるSNSは大抵失敗するんですけど、そこにも結構刺さっていくなと思います。それは男性特有の、いわゆる見た目や写真がなくても喋りたい経営者脳の方には良いので、その辺との関係性が増えていくんだろうなと思っていますね。今までにない、若者と経営者、大人世代を繋げるメディアになるのかもしれないですね。
竹内
Clubhouseは美容業界において、どのような活用方法が今後考えられるでしょうか?
イワタ
一番簡単なもので言うと、例えば今どこも困っている新卒問題などは使いやすいかもしれないですね。自分のサロンページを作って興味がある学生さんを集めることも、今までそういうのはお金がないとできなかったところができるようにもなりますし、単純にセミナーの告知もでき、オンラインサロンの勧誘も可能だとも思っています。あとは自分をアピールして、こういう仕事をとりたいという人が企業に対してアピールの場としても使うかもしれないですね。
竹内
現時点で、Clubhouseを活用していく上での注意事項は何かありますか?
イワタ
大事なのはコミュニケーション能力だと思っています。意外と美容師さんって、普通の会話ができないので髪型のこととかは言えるけど、顔が見えないメディアで喋ろうとすると何を話していいか分からないという方が結構いますね。そして、それと同時に空気読めない方が多いんですよ。Clubhouse特有ですけど、話しかけて相手が喋るのと被ってしまったっていうこともそうだと思いますし、そういう空気を読む、または周りは今こういう話をしているからAの話は大丈夫だけどBの話はダメだよねっていう、そういうのがないとそのうちリテラシーがないってアカウントをBANされたり(停止・削除されたり)、ブロックされるっていう方も今後は増えていくんだろうなと思っていますね。
竹内
Clubhouseのオンラインサロンっぽい使い方として、例えば招待制を上手く活用する等、何か考えていらっしゃることはありますか?
イワタ
僕でしたら完全にフリーのスペースではなくクローズの空間で、Clubhouseが良いのは喋れる層は永遠に朝まで続けることができるので、例えば深く知りたい方をゲストとして呼んで10分間喋っていただくとか。そこに招待制を活用していくなど、僕は可能性があると思います。自分も聞いてみたいなとか、この人の時間を10分間だけくださいとか、色んな使い方が可能だと思いますね。

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