【PRATER対談】音声SNS Clubhouse(クラブハウス)の可能性

戦い方・戦う世界の変化へ

竹内
Clubhouseは今まだにスタートを切ったばかりの音声メディアで、多くの人が色んな活用の仕方をしていくなかで発展していくと感じています。美容業界においては今、個の時代と非常に注目されています。この音声メディアの出現もあるなかで、個の時代からチーム戦へ変わっていくようなことはありますでしょうか?
イワタ
そもそも戦う世界観が変わっていくと思っています。今までだと、同じ業界内の美容師として個が強いだとかチームが強いだとかがあったんですけど、実は戦っているものが全然違っていて、稼ぐ金額も違うしお店に掛かる経費も違う。各店で出せなかったものが出すことによって、お互いが見せるので戦っている世界観やフィールドの違いが明確になると思います。フィールドが違う人と戦いたいとか、だったらこっちに行こうかなという人も、個から実はチーム戦の方が良かったんだと気づく場合もあるし、チーム戦で抱えていたストレスは戦っている場所の違う個にいくことで解消する場合もある。美容師としては戦う場所が増えた、戦うフィールドが増えたイメージだと思いますね。
竹内
5年後、10年後における美容業界のIT化について、現時点でイワタさんはどのように考えていますか?
イワタ
先ほどの個とチームの話と被りますが、結局、より細分化されちゃったので今までは単純に技術があって、それにカットやカラー、アレンジ、縮毛矯正、髪質改善・・・とあったんですけど、それってひとつのフィールドしかなかったのが、より拡がると思っています。なのでClubhouseによって、経営者脳の方や技術は下手だけど実はマネジメントが凄く上手い方、商品の作り方や情報を集めることに強い方とかが出てくるので、より一層、美容師というよりも社会人としてのフィールド、レベルにきたのかなと思っています。より総合的な力、総合商社に近いことに今後5年・10年後にはなっていくと思っていますし、それができれば今まで美容師さんがやって失敗した、例えば海外での美容室経営などの次のレベルへいけるのかもしれないですね。
竹内
今後の美容師へ求められる資質や、デジタルネイティブ世代の若者がドンドンでてきているなかで、若い美容師の戦い方、そして今30代から50代の美容師の戦い方にも世代間ギャップが大きい部分もあるかと思います。世代を超えた美容師の戦い方について、イワタさんのご意見をお聞かせください。
イワタ
上の世代は、いわゆるカリスマっていうのがあって一発の特化したもので戦ってきたのですが、先ほども話に挙がった総合力が必ず必要となってきます。今後の若いアーリーアダプター世代は、特化するよりも平均的にできているとか、マネジメント力・総合力を持った管理者脳により近い美容師さんが集まってくるのではないかなと思っています。そうなると、今、美容師さんに足りないものを若い子が担ってくれるかもしれない。きっと、それが昔からあるレジェンド的なサロンが潰れる、大型サロンになればなるほど潰れるリスクが高くなるという美容師特有の悩みや人材に困ることは、もしかすると若い子のおかげでなくなるのかもしれませんね。
竹内
本日も多角的なお話を、イワタさんからお聞かせいただきました。まさに激動の美容業界のなかで、Clubhouseという音声メディアも出現し、活用の仕方もまだまだこれから様々な発展を遂げると思いますし、有効に活用できる方・そうではない方も当然いらっしゃることでしょう。定期的にイワタさんをゲストとしてお呼びして、今後のIT化の進捗や動向、変化を予測していきたいと思います。イワタさん、本日もありがとうございました。

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