中国上海で働く美容師の給料事情を聞いてみた

こんにちは、世界を飛び回る海外美容師、筒井です。

今日は、中国上海の給料事情について上海で働く柏木さんに聞いてみました。

柏木さんのプロフィールは過去の記事でご確認下さい。

日本人美容師が働く美容室って？

日本人美容師が、上海のヘアサロンで働くには2つ選択肢があります。

1. オーナーが日本人の日系サロン
2. 中国人がオーナーのローカルサロン

主に、日本人美容師はどちらかに所属することになると思います。日系サロンと中国サロンの違いを説明します。

みなさんが1番知りたい「待遇」や「給料」などの話しをしましょう。

日系サロンとローカルサロンの給料の差ってどれくらい？

日系サロンは「基本給＋歩合」

中国サロンは「完全歩合」がほとんど

日系サロンの基本給は、平均1万5000元～（日本円で23万くらい）で、歩合はある一定の売り上げを超えてから発生します。私が在籍していた日系サロンでは、5万元（80万円）を超えてからの歩合でした！　日系サロン料金は、日本より少しだけ高い価格に設定されています。

それに比べ、ローカルサロンの給料は、完全歩合でサロンによって歩合率が違いますが、平均35～45%になります！　サロンによっては歩合が一律の場合もあれば、スタイリストの能力で歩合率も変わります。ちなみに日本人美容師は、歩合率が高く設定されることが多いです。

なぜなら、中国サロンに日本人美容師がいるだけでサロンのクオリティが上がるので、日本人美容師の待遇は良く設定されます。ただ、完全歩合なのでお客様がつかないスタイリストは辞めていくことも多いのが事実です。

歩合が35～45%なら、日本とあまり変わらないんじゃないと思うかもしれませんが、料金やお客様の客単価がまったく違います！

カット料金　1万円～

カラーリタッチ　2万円～

デジタルパーマ　5万～

トリートメント　3万円～

前処理　1万円～

このようなプライスです！

中国サロンは必ずVIPカードがあり、ある一定金額を購入すると技術料金が割引になります。あとは年間フリーパスなどもあり、年間何百万円でサロンメニューすべてのサービスがいつでも受けることができ、VIPルームの使用も優先的になります。

中国で成功している美容師は日本に帰りたくない

このようなプライスでの売り上げ、それに対しての給料ですから、上海で働く日本人美容師で成功してる美容師は、日本には戻る気はおこりません。そりゃそうですよね。

お客様がたくさんつく条件は、技術・サービス・センス、それと中国サロンになじむことが大切です。その国の文化や流行、気質を受け入れて、日本人美容師としての良さを理解してもらうのが上海で働くことで大切なことだと思います。

皆さんもチャレンジしてみませんか？

柏木さんありがとうございました。

私自身も上海で働いていましたが、給料が100万を超えることが何度もありました。夢がある上海にチャレンジするのも悪くはないかもしれませんね。

【参考】

中国担当、柏木さんのインスタ

世界を飛び回る海外美容師、筒井のインスタ