こんにちは! 世界を飛びまわる海外美容師、筒井です。
ニュースでよく中国人の爆買いが報じられますが、爆買いしているのは実は、本当の富裕層ではありません。今回は、中国の富裕層のお客様がどんな感じなのかを上海在住の美容師 柏木さんにインタビューしてみました。


柏木さん
中国の富裕層って?
中国の富裕層は、全国民の20%と言われていて、約16億人の20%ですから3億人少しの富裕層がいると言われてます。日本国民は、1億2千万人とすると国民の2倍以上いることになります。
中国はまだまだ「物の価値」が金額の高低な部分が多くしめています。ヘアサロン選びも同様で、【高いサロン=技術、サービス 品質が良い】なんです。
中国の富裕層が行く美容室って?
私のサロンも、富裕層のお客様がたくさんご来店されます。サロンメニューを簡単にご紹介します。
※ 日本円表記
- カット 1万円〜
- カラーリタッチ 2万円〜
- カラーロング 4万円〜
- パーマショート 2万5千円〜
- デジタルパーマ 6万円〜
- トリートメント 3万円〜
このような金額です!
ご来店された時に料金を聞かずにいらっしゃるお客様は富裕層だそうなのですが、私はまだ見抜く力はさほどないのです。しかし、中国人スタッフはいつも見抜いてますね。
それと富裕層の方は友達のネットワークも大切にしているので、ご自分がお気に入りの美容師を見つけるとすぐに紹介をしてくれます。私もそれのおかげで助かっています。
中国ではどんな時もメンツが大事
よく会計の時に、日本でよくある「ここは私が、いやいやここは私が払います」みたいなお決まりなシーンも見かけます。日本ではあまりありませんが、総額が5万円以上でもそのやり取りがあるんです!
中国人は「メンツ」を気にしたり、大切にするので「私が推薦した美容師さんを大切な友人に紹介して気に入ってくれたから、ここは私が支払いますね」となることが多いです。
私も筒井氏も、何度も経験してます。チップをいただくこともよくあります。富裕層のお客様の中には親日家の方もたくさんいて、日本人美容師を気に入って指名をいただいてます。そのため、私の顧客は中国人がほとんどです。
サロンには、VIPカード(サービス特典を受けられるカード)という6万円〜20万円までのものがあり、金額で割引き率が変わるのですが、初回で20万円のカードを購入される方が何人もいます(日本ではないでしょうね)
私はまだ、お会計の時に少しドキドキしてます(笑)
子どもに高級ブランドの服を着せて、サロンに訪れる富裕層のお客様方に私たち日本人美容師はいつも応援していただいて、上海で頑張っています。日本もそんな日が来るのでしょうか? そうなった方がいいのか、悪いのかはわかりませんがね。

私も、上海在住中に新年のお年玉で毎年10万くらいいただいていましたし、仕事用の携帯の画面が割れていたまま使用していたのですが、それを見た顧客が次回来店した際に新しいiPhoneをプレゼントしてくださったり、日本では考えられないことがたくさんありました。中国の富裕層には頭があがりません(笑)
【参考】
上海在住の美容師柏木さんのインスタ
世界を飛び回る海外美容師、筒井のインスタ