日本人美容師は世界で通用するのか?

こんにちは、世界を飛び回る海外美容師、筒井です。

今日は、日本人美容師は世界で通用するのか? ということについて書いていきたいと思います。

日本の美容師が世界で通用するか?

この質問をされると私は、NOと言うでしょう。もちろん、多民族国家のアメリカのような国で、NYコレクションや雑誌等で活躍してる日本人美容師はいます。

しかしそれは、その国で働く美容師の1%にも満たないです。限りなくゼロに近い数字です。ではなぜ日本人美容師が海外で通用しないかというと、それは3つの理由があります。

  1. 働く国の母国語が喋れない
  2. 日本人の技術がオールマイティー型である
  3. YESとNOがハッキリしない。

働く国の母国語が喋れない

これが1番大きな原因です。日本人は英語を話すことがなかなかできず、働きだした当初、確実に壁にぶち当たります。通訳を使い入客するにしても、カウンセリング時には通訳はいますが、施術時にずっと横にはいません。

そのため、施術中に無言の時間が続きますし、もし何か聞きたいことがあっても、その時通訳が何か作業しているとぐには通訳してもらえません。これはかなりのストレスになります。

それに、スタッフ間で会話ができないのでなじむまでに時間がかり、英語を習得する前にストレスで辞めることもあります。これを改善するには、すぐに働くのではなく、語学学校に入学してある程度英語を話すことがが可能になってから働きだすか、日本で語学を習得してから渡航する以外に方法がありません。

日本人の技術がオールマイティー型である

これについては私の自論ですが、日本は全ての技術を習得し、全てを一般的にこなすような教育を受けています。

海外はカッターとカラリストに別けられている国もあるように、平均的に伸ばすというよりも、何かに特化し自分の好きな部分を伸ばす傾向があるような気がします。

海外でカットやパーマができない、もしくはやらない美容師はたくさんいます。その意味は、私の専門分野以外の技術はあえてやらず、自分の専門以外は任せるほうが良いという考えがあるように感じます。結果、海外ではオールマイティー型より特化型のほうが支持を得やすいことが多い気がします。

この点を改善するならば、自分は美容師として何がウリなのかを明確にする必要があるということです。

YES,NOがハッキリしない

これは私が海外で働いていたとき、私が経験した話です。お客様が前髪を切るほうがよいか、切らないほうがよいかを、通訳を通じて同僚の日本人美容師に聞いていました。

担当美容師は「切っても似合わせられるし、切らなくてもどちらでもいけるよ」と言いました。するとお客様は呆れていました。なぜなら、切るか、切らないかで答えを求めていたのに、中間のどちらでもよいという答えをお客様が聞いた結果、お客様はこの美容師は自信がないんだと判断し、カットを途中で私に変更してくれと言われたのです。

そして通訳もその同僚の日本語は通訳し難い、中途半端でお客様にクレームを言われると伝えてきました。このように日本で当たり前のことが海外では上手くいかないことがあります。

改善点は、やはり自分の意見を強くもつ以外にはありません。

日本人ブランドはとうの昔に過ぎ去った

皆さんが思っている程、現在は日本人ブランドは美容師の世界では通用しません。通用したのは15年前ぐらいまでです。昔は確かに日本人というだけで繁盛した店はたくさんありました。しかし今は、パスポートが赤いだけではお客様は来ません。

昔は、何が良くて何が悪いのかの見極め力が、お客様側になくても集客できましたが、現地の美容師の技術やサービスもあがり、日本人との差はもうほぼないと言ってもよいと思います。

 

これから海外に行く方は、今何をすべきなのか、もう1度考える必要があるのです。

【参考】

世界を飛び回る、海外美容師筒井のインスタ

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