こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。
前回までは約3ヶ月にわたり「事業の設計」についてのお話をしてきました。ここが全ての原点になるので、何だったらもう1度同じ内容を少し違う角度で話してもよいくらいなのですが、流石にそれは微妙なので今日からは新しいシリーズに移っていきます。
幹部の仕事は何か?
こう聞かれて、明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか? それくらいに幹部という役職は1人歩きをしていることが多いです。取締役と呼ばれる人にも多くお会いしますが、美容業界で取締役となると一体どんな仕事なのだろうか?と逆に気になったりもします。またどうやったら幹部になれるのか?という基準もかなり曖昧だったりもします。
まぁ言い方を変えれば共通のルールというものがあるわけでもありません。だから会社それぞれの定義で幹部という存在は置かれていることがほとんどだったりします。
それを前提としながらも、実際の本質をご一緒に学んでいけたらと思います。
幹部になるには
幹部となった人達とは 1つの分野で際立った成果をあげた結果、経営陣の一員に昇格した人が多いはずです。つまり美容室なら、美容師としての成果を上げてきた人が担っていることがほとんどです。しかし「これまで経験を積んできた分野の仕事」と「店舗全体や部下をマネジメントする仕事」とは全く違います。
一般社員であれば自身の成果に向き合うことが仕事ですが、幹部となれば向き合うべき仕事もそのために求められる必要となる知識やスキルも、美容のスキルとは全く違います。
幹部としての勉強は全く別のもの、1から改めて学ばなければいけないものです。
誰が教えてくれるの?
真新しいジャンルとして1から勉強しなければいけないのですが、ほぼ美容室の教育カリキュラムに幹部に必要なスキルを学ぶカリキュラムはありません。後輩を育てるには? 店舗の売り上げを達成するには? 集客を成功するには? 決算書を読めるようになるには? など 「HOW-TO」のセミナーや講習はありますが、これは私のコラムを見てきてもらってきている方ならもうわかると思いますが「事業の設計」として顧客も違えば、ミッションも違う会社が一緒に学べるものではありません。
そしてこれらはそもそも「部分的な最適」の話をしているに過ぎません。(詳しくは今後お話ししていく予定です)重要なのは原則としての「考え方」を正しく学ぶことだと思います。そうした考え方をびっしりと学べる機関も時間もないのが実情だと思います。
幹部なんだからちゃんとしろ、幹部なんだから結果を出せ、幹部なんだからしっかり管理をしろ
幹部としての勉強をしっかりしたわけでもないのに、幹部になったその日から様々なことが「できて当然」のように言われることは辛いと思います。私も過去にそういう状況がありました。
ですからこのコラムで少しずつでも一緒に勉強をしていけたらと思います。
このシリーズもかなりの長期間に渡っての連載となりそうですのでお楽しみに!
PRATER編集部です。 HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野さんがご執筆くださっている「事業設計」についての…