困らない在庫の持ち方
こんにちは、PRATER エグゼクティブディレクターのイワタコウジです。
今日は在庫という考え方について。
僕は、商品を売るのが得意な美容師なのですが、その分お店には他のサロンよりも多くの商品が陳列しています。
そして様々な商品を売っています。
そうなるとよく言われるのが
【在庫管理大変ではないですか?】
これはかなりの確率で言われます。
ただ、僕は1度も大変だとは思った事はないんですよね。
何故在庫管理が大変なのか
まず在庫管理ですが、どんな時に大変だと感じるのでしょうか?
単純に考えたら在庫が数多くある時ですよ。
数があると大変になるのは、売れない場合が大変。
そう、まず前提として、「売れないかも」と思うから大変になります。
僕の場合は、そもそも売れないとは思っていないのでまず大変ではありません。
そして問題は数なのですが、僕は1つの商品の在庫はそんなに抱えてません。
どのくらいこの商品は売れるかのデーターをとって、それの最小ロットしか入れてません。
ここが大事になるですが、大量に在庫を抱えるとあとでそれが負担になります。
例えば、ファッション業界で「forever 21」が撤退した理由も在庫です。
大量に安く仕入れるのはいいのですが大半が余る。
そうなると在庫を抑える倉庫の確保にもお金はかかる。
結果、在庫に金銭的価値がなくなっていき、1着買うと1着無料プレゼントというよくわからないサービスができてました。
ここまで在庫問題ができると、商売としても厳しくなりますよね。
ですので、商品の在庫は当たり前ですが最小が良いのです。
ただし、種類はたくさん持っているのは構いません。
在庫と種類の違い
この在庫と種類の違いになるのですが、似てるようで全然違います。
種類が増えるということは、お客様に選択の余地を与えて何かしら売れやすくなります。
ただ、在庫の方は増えれば増えるほど良価値が減ります。
この段階で大きく違いますよね。
持っててお客様から価値が増える物と価値が減る物。
最終的な商品の個数は同じかもしれませんが、意味合いが全然変わります。
ですので、僕がしているのは種類を増やし、在庫は減らすという作業です。
極端な話ですが、ディスプレイしている在庫ぐらいを確保してそれ以上は持ちません。
時には売り切れる物もできてきますが、僕は発信する美容師なのでそれはそれで価値になります。
プレミアムがつくといえば良いでしょうか?
例えば、今月も4本購入者が決まっている18万円のデンキバリブラシ
こちらも在庫は最小しかないので現在購入には1ヶ月から1カ月半かかります。
これは僕からしたらマイナスではなく、プレミアムだという考え方です。
小規模ロットだからできる戦略
そして僕のビジネスのやり方としては、それに頼らないというのを基本にしてます。
つまり1つの商品に頼ると、その商品の人気がなくなった時のデメリットが大きくなります。
1つは売れない時の売り上げの落差。そしてもう1つは、在庫を抱えることでの負担。
この2つです。
僕の中では大きくしすぎたビジネスは失敗した時のデメリットも大きい。
ですので、できたら小規模のビジネスを一杯しておくと、何か1つがダメになった時も負担が少ない。
潰しても他ので賄えます。
これは商品でも同じで、少ない数なら売れなくなり商品の価値が下がった時でも損害は減ります。
そしてすぐに、他の商品にもシフトチェンジできます。
ですので種類は多く、在庫は少なくが基本なのです。
在庫と言う理念を無くす
そして、もう1つ1番良い方法としては、在庫という理念をなくすのが1番です。
つまり、ECシステムだったり、D2Cと呼ばれる販売手法です。
これは、システムをしっかりと構築するとそもそも在庫は持たなくてよくなり、注文が入れば発注になるので種類を増やせば増やすほどよくなったりします。
D2Cで現在成功しているのは、シャンプーでいえばMEDULLAではないでしょうか?
こちらはネット注文ができますので、僕も自分のブログを読み購入してもらっているお客様も多く、一切の在庫は持っていません。【MEDULLA(メデュラ)】 クーポンコード【Trenza】を入力して外出しないで¥2000オフでシャンプー……
今後、確実に美容室では増えていくシステムだと思います。
在庫を待つから後々困りますが、商品の種類を増やすというのは困ることはないので、この大きな違いは理解しておく方がいいですよね。