【訪問美容】もし、お客様が家族の介護をしているなら読んで欲しい

こんにちは、市役所勤務の訪問美容師 大坪亜紀子です。

今回は、新しく始めた訪問サービスについてお話します。
そして、もし同じようなことをお客様に求められていたなら、是非自分のものとしてどんどん提供して欲しいと思っています。

「美容をプレゼントする」

これは、多くの美容室でもおこなっている、ステキなサービスです。家族や、友達にチケットなどの形でプレゼントし、信頼している美容室に足を運んでもらう。少し言い方を変えると、元気な人が利用できるプレゼント。

前回の記事で紹介した、栃木県下野(しもつけ)市にある介護付有料老人ホーム新(あらた)の施設長横木さんと始めた、新たな取り組みがあります。

介護のプロ×美容のプロが手掛ける訪問美容
「giveto.」(ギブト)

giveをギフトにするサービス

在宅や施設において終末期などにより寝たきりになってしまった方や、難病などにより美容室へ行く事が困難になってしまった家族を介護と美容がプロデュース。それぞれのプロが大切な方へ輝く瞬間をプレゼントします。どんな身体になっても「自分らしく」いる事を諦めないで欲しい、いくつになっても「美しく」いる事を楽しんで欲しい。そして何よりも、目の前にいる大切な人はキレイになる事を諦めてはいないと思います。

このサービスは、普通の人では起こせない、介護職の経験値がないと起こすことができない方を訪問して、美容を施します。介護のプロと美容のプロがチームを組むことで実現する仕組み。訪問美容は元気な人が利用していることが多い。だから、そうではない人を対象にした訪問美容の在り方です。

きっかけは、介護歴15年の横木さんに言われた言葉。

「高齢や終末期お年寄りは、もう欲しい物がない。家族も何かしてあげたいけど、あげられる物もない。でも整髪ってずっと続くもの。だからプロの美容を家族から家族へのプレゼントにしたい。」

少し切ない気持ちが駆け巡ったけど、でもそこに美容師が求められる重要な役割があったんだ! と嬉しい発見だったことも確か。

give(与える)~してあげたい、という想いをギフトにする。
そこから生まれた、「giveto.」(ギブト)

ただ、私が今から介護の技術を身に付けるためには時間が必要です。でも、終末期のお年寄りには時間がありません。だから介護のプロとチームを組む、私は美容に集中します。それは家族の安心感につながります。

次回は、giveto.の具体的な活動をご紹介します。

最後に、横木さんから言われたもう一言。

「技術を持っているのだから、美容が主役で、訪問がオプションの訪問美容があってもいい。」

あぁ、私は訪問することに価値を置いていたけど、そういうことだよなぁ。

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