「良い人財」「良い社員」より「良い経営者」「良い会社」が先でしょ!

こんにちは、Y’s hair GROUP(ワイズヘアグループ)を運営するZIMA ENTERPRISE 代表取締役 CEOの和田島靖史です。

私が以前、美容室オーナー向けのセミナー講師をしたときのことをお話します。

困り果てる「人財難」

セミナーの中で「弊社の問題点のディスカッション」という場面がありました。昨今の人財難を受けて、求人にはどのサロンも困り果てているようでした。いい社員を獲得する、いい社員を育てる、そのためにはということを皆さん困っている様子でした。

リクルートガイダンスの手法はこれがヒットする、求人票の書き方はこれが当たった、新入社員の助成金はこうもらう、とハウツーのお話で盛り上がっておりました。また、最近の若者はあーだ、こーだと値踏みするような話にとって代わり、なかなか良い人財がいないというお話で、なんだかお互いの傷を舐め合うようで、ディスカッションは結論も出ないまま終わろうとしていました。

私がもった違和感

私は聞いていてとても違和感を覚えましたので、締めにひとこと言わせていただきました。いや、ひとことではなかったかも知れません(笑)

良い人財、良い社員とおっしゃいますが、良い経営者、良い会社が先でしょ、そのための努力、今何をしますか、と。

リクルートガイダンスの仕組や手法で人を集めたとしても、良い経営者、良い社風を作っていなかったら、離職の山を作るだけです。長く働いてくれたとしても、その彼らの頑張りや忠誠心と見えたものは結局は自分の夢、つまり独立を目指して頑張っていただけの話です。そんなサロンは独立養成所となるだけです。

そこまで言って止まらなくなった私は、「皆さんが先ほど発した言葉の一部始終を、従業員に録画して見せることができますか?」と。見せられる自分、そんな自分を作っていくのに、お金は1円もかかりません! などと、我が身もかえりみずに申し上げました。ちょっと熱くなりすぎたかなと思いましたが……。

良い会社、良い社風とはどんなもの?

「では良い会社、良い社風とはどんなものですか?」と質問が来ました。答えがあるなら言ってみろ! という感じです。反駁(はんばく)を待ち構えていた私は……

みなさんお子さまはいらっしゃいますか? その子どもが自分のサロン・会社の求人票を持って帰ってきたとします。頭をなでながら、「おー! いいところ見つけてきたね!」と、1人の親として言えますか? 言えるとしたら、それが良い会社です。

だんだんみんな下を向いてきて……。「そんなとこやめとけ!」と言うのなら、なんで人を雇うのでしょうね。自分の子なら反対するけれど、他人の子ならいいの?という話です。

自分の子どもに誇れるような職場。それはどんな様子ですか? 理想はそれぞれ違うけれど、こんな会社にしたい! みんなを幸せにしたいと、自分の心の底から湧いてくる思いに従えば、それがあなたにとっての良いサロン・会社だと思いますと。そんなお話をしました。

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