今こそ理念経営の本質が問われるとき
経営者の理念が問われる時代となりました。どういうことかというと、経営者の価値判断基準、決断の全てがここに裏付けされ、顧客が、従業員が、その家族が、それに注目しています。
「オーナー! その時、あなたは?」と。
何のためにこの業を「なりわい」としているのか。こんな時だからこそ、それが如実に表れます。口では社員満足、顧客満足と言っていても、言ってることとやってることとの違和感を覚えてしまったら……。
コロナの脅威を受けて、予防措置のために営業自粛しているサロンもあるでしょう。隣のお店は閉まっているのに、どうしてウチのサロンは営業しているんだろう、と思っているスタッフもいるかもしれません。現場を第1線で守っているスタッフにとっては、正に命懸けでお仕事をしている……という表現もあながち誇張表現ではなくなってきたといえるでしょう。
1番怖いのはココロが離れること
売上!? やっぱりカネか…、そんな風に周囲から思われてしまったら、それこそ後々コロナショックどころではないはずです。大切なスタッフの忠誠心や、人間関係、お客様との信頼関係が崩れることが最も怖いことですよね。顧客離れやスタッフの離反を招いてしまうかもしれません。
無論、収益は大事です。サロンの規模によっても打てる対策も違って、できることとできないことがあるでしょう。安全第一ではありますが、交通事故が怖いから車は乗らないという考え方では、どこにも動けないというのと一緒です。
このような非常事態には、会社を守れば社員を守れない、社員を守れば会社を守れないというジレンマに陥るかもしれません。かくいう私も、今やっていること、やろうとしていることも何が正しい経営判断なのか、この決断は本当に正しかったのか、まったく自信がありません。
しかし、私は、迷ったときにはこう考えるようにしています。
何のために仕事しているのか
で考え、
1番大切なことは1番大切なことを1番大切にすること
で優先順位をつけて、
すべき時にすべきことをする
で行動する。
それが明確になれば、二手、三手、先を読んだ手を、今打つことができるはずです。