【PRATER対談】美容業界で働くということ 女性を伸ばすマネジメント

こんばんは、PRATER監修・マーケティングコンサルタントの竹内です。本日のゲストは、PRATERのライターでもあります青沼宏一さんをお迎えして進めていきます。

青沼さんは30年以上美容業界に携わり、平行して中小企業診断士/社会保険労務士/行政書士/宅地建物取引主任者など様々な資格を取得。
豊富な経験や様々な角度から今後の企業経営や働き方問題についてお話を伺ってまいります。

※こちらの記事はstand.fmで配信中の「PRATER radio」を加筆修正してお送りしています。

離職問題、その解決に不可欠な考え方。

竹内
最初に、直近の企業経営、働き方や離職に対する考え方、企業は何を重要視すべきなのかという点が変わってきていることについてお聞かせください。
青沼
今の美容業界において、やはり離職の問題が取り沙汰されているので、その点から話をしていきたいと思います。離職する1番の原因は、先が見えない、自分の将来が見えないことが多いと言われています。これは、経営者側にはっきりとしたビジョンがあるか、それを従業員にしっかりと伝えられているか、によって変わってきます。経営者サイドにしっかりとしたビジョンと、従業員満足を満たすような組織づくりがどれくらいできているか、に係ってくるのではないかと思います。
最近は特に、ステークホルダーマネジメント、ステークホルダー資本主義と言われているように、従来の利益追求型・株主へ向いた経営から、商売・事業に関連する人々をいかに満足させていくか、という方向へ世の中の流れが変わってきています。
最近よく耳にするSDGs(Sustainable Development Goals)も、社会全体を変えていくという発想になってきて、経営も利益の追求だけではなくステークホルダー、取引先や従業員をいかに満足させていくか、が大事になってきていると思います。特に、美容師の場合は人が人財、人材が経営の根幹となりますから、いかにその人達の能力を発揮させ生産性を上げていくかに注力していくためには、やはり従業員満足・働く環境をどう整えていくかが大事です。
竹内
世の中の流れは利益追求主義から転換され、活躍する従業員をいかに満足させ持続可能な成長ができる会社であり続けるこか、その観点が非常に大事というお話でした。また、美容業界は人がお客様を満足させる点で、人と人とが繋がる業界だからこそ更に従業員満足が占めるウェイトが高いと言えると思います。
ここから更に掘り下げてお話を伺っていきます。特に美容業界においては、従業員満足のなかで昨今、働く形態も正社員としての雇用や業務委託と言われる成果報酬・歩合制、それから個人事業主となりシェアサロンで働く、この3つの働き方のオーソドックスな分かれ方をしています。そのなかで、お給料の問題は働く側にとって大きいウェイトを占めており、この観点でどこで働くか転々としてしまう現象が起こっているかと思います。
この現象のなかで、美容室を経営する企業としてはどのような解決法、いかにスタッフを満足させていけば良いのか、についてお聞かせください。
青沼
かつては日本が高度経済成長期であったこともあり、ひとつの成長というゴールに向かって皆さんが一生懸命働く、一生懸命に働かない奴はダメだ、なんて風潮がありましたが、今のような時代になりワークライフバランス両方を充実させようとする考え方が増えてきています。働き方も皆が皆、お金持ちや有名になる、というひとつの方向を向いているのではなく、それぞれ働き方も環境も違ったものを抱えています。いかにそういったそれぞれの価値観を上手く組み合わせて組織をつくっていくか、ということが経済者サイドへ求められていると思います。
お金より時間が欲しい、時間はいらないからお金が欲しい、という様々な人がいて、これらを上手く組み合わせた組織・職場をどのようにつくっていくかが今後の課題だと感じます。
竹内
そういった点を強化していきたい企業・美容室に対して、青沼さんがサポートできる内容を具体的に教えてください。
青沼
働き方・働く時間や報酬、こういったものが皆違ってきますから、どういった点で公平感を出していくか、が非常に重要になってきます。そのためにはベースとなる人事制度があって、どういう報酬があるのか、どういう人がその給料を得られるのか、そういったことを明確にして公平感を与えること。当然、違った仕組みの中で動き始めると、企業としてあるひとつの方向性を持たせるためにはクレドのような共通の価値観、こういったものを社員へ植えつけさせていくことが重要です。
竹内
具体的にはクレドやミッション・ビジョン・バリューのような社内の従業員と価値観を共有できるワードづくりを、青沼さんがたたきをつくってヒアリングをし、そこから組み立てをして会社内やホームページで従業員とステークホルダー全員へ共有する作成のサポートをしていただける認識でよろしいでしょうか?
青沼
はい、私は社会保険労務士として就業規則や人事制度策定のお手伝いも致しますが、当然その企業の文化となるクレドをつくるお手伝いもしていければ、と考えています。

PRATER更新情報、その他お知らせをいち早く!
編集部へのお問い合わせもこちらから。

友だち追加

最新情報をチェックしよう!
NO IMAGE

LINE登録

PRATER更新情報、その他お知らせをいち早く!編集部へのお問い合わせはこちらから。