こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。
今回からは「事業設計」について本格的にお話ししていければと思います
いつからが組織?
さて、私も美容室に働く者として「組織」の一員です。サロンワークにはほぼ出ていませんが、教育担当、マネージャーとしての責任において役割を全うしているわけですが、よくクライアント様からも「どれくらいの人数から組織として動くべきか?」と聞かれることがあります。
個人的には、その会社(店舗)において働く人が2名以上いるなら、それは「組織」だと考えています。ですから、会社規模や従業員人数によってこれくらいになったら「組織」だよねという概念はありません。
むしろ、規模が小さく、社員数が少ないところからこそ「事業設計」をしっかりしていくべきだと思います。創業と同時でも構わないくらいです。
組織という言い方をすると、役職決めや組織図を作ることが重要と感じてしまうから、それなりの規模になってから……と考えてしまうのかもしれません。
ですから、コンサルティングや講習をさせていただくサロン様には、言い方、伝え方を「事業の設計」というように私はしています。
事業意欲と事業設計
サロンの経営者さまは皆さん、「何かを果たしたくて」自分で美容室を立ち上げられたはずです。もちろん、先代社長から「受け継ぐ」などの形もあるでしょうが、それでもきっと、自分が社長になったなら……と「成し遂げたいこと」をもってスタートされていると思います。
その情熱、想いを言い換えれば「事業意欲」ですが、事業意欲だけでは 事業はなりたちません。もう1つの重要なもの、それが「事業設計」です。
車で例えるなら、ボディやパーツが精巧に組み合わさった状態が「事業設計」、それを走らせるためのエンジン(ガソリン)が「事業意欲」です。
ですから、事業意欲だけでスタートしないことが重要となります。勢いや想いだけでのスタートは、時代の移り変わりや社員が増えていくごとに様々な「不具合」を起こしてしまいます。
現在、私が育成や講習など、コンサルティングを担当させていただいたり、ご相談を受ける様々な問題に直面されているサロン様の問題の原因は、やはりこの「事業設計」がなされていないことが大半を占めています。
バランスの重要性
何事も「バランス」というものは重要です。ですから「事業意欲」と「事業設計」も、バランスの保ち方が非常に重要です。私も、そもそもは「気持ちの熱さ」だけで突っ走ってきた人間ですから、バランスの重要性は今になって痛感しています。美容師だけでなく、何においても「仕事への情熱」は不可欠ですから、そこに「事業設計」を正しく組み込むだけで、組織は大きく変化をしていきます。
しばらくは この「事業設計」についてのお話が続いていくと思いますが、次回も楽しみにお待ちいただければと思います!