こんにちは、Y’s hair GROUP(ワイズヘアグループ)を運営するZIMA ENTERPRISE 代表取締役 CEOの和田島です。
今回は「花の道」という、ある牧師さんから聞いたお話を紹介します。私にとって人財育成を考える上で大きな影響を与えてくれたお話です。ぜひ参考になさってください。
自分に自信がなくなったときに思い出す話
自分は器用か、不器用か……私はある意味器用なところもあり、その反面とても不器用なところがあります。両極端でバランスが悪いようです。才能がある部分もあれば、まったく無いところもある……。人間はいつも無い物ねだりですから、自分に足りないものは補おうとします。それが叶わぬとき、失望もするでしょう。そんな自分に自信がなくなった時に思い出す話があります。
朝から感動の涙
この話は、今から10数年前出張先にて早朝にテレビをつけたときに、牧師さんが講話をされているのをたまたま聞いたものです。なんかすごいこと言ってるなと必死にメモを取りました。その時に自分が情けないやら、恥ずかしいやらで、聞き終わって感動して涙が止まらなかったのを覚えています。
花の道
昔々とある国で、王様が小高い丘に城を構えていた。そこに1人の水汲み職人が雇われていた。毎日毎朝、河まで水を汲み(くみ)に行くのが彼の仕事だ。瓶(かめ)をふたつ天秤棒にかけ肩に担ぐ。大変な重労働だった。水汲みさんがいつものように瓶と話をしながら歩いていくと、右の瓶が突然謝りだした。
「すいません、水汲みさん。ボクは体にヒビが入ってしまいました。水が漏れてしまいます。もう水汲みさんとお仕事をすることができません。どうかボクを捨ててください。」
水汲みさんが見ると右の瓶にはヒビが入っており、そこからチョロチョロと水が漏れ出していた。水汲みさんは、
「大丈夫だよ。なんとかなるさ。」
とだけ言って、瓶を捨てようとはしなかった。それから先も毎日毎日、水汲みさんは河から水を汲んで城まで運んだ。右の瓶は相変わらずに謝っている。
「ごめんなさい……。ボクは左の瓶くんの半分しか水を運ぶことができません。どうかボクを捨てて、新しい瓶を買ってください。」
それに対して左の瓶は得意そうだ。
「ボクは瓶いっぱいに水を運べるんだ! ボクはできる! 何も問題ない!」
「右の瓶くん、君とは一緒に仕事したくないよ。ボクの半分しか仕事ができていないじゃないか。」
そういって不満そうにしている。
それでも水汲みさんは右の瓶を捨てようとはしなかった。それからしばらく経ったある日のこと、いつものように水汲みさんが水を運んでいた。
やっぱり右の瓶からはチョロチョロと水がこぼれている。高台にある城につくと水汲みさんは右の瓶に言った。
「右の瓶くん、後ろを振り返ってごらん!」
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