こんにちは、メイクアップアーティストでPRATER メディアマネージャーの黒木絵里です。
コスメといえば処方はもちろん、マーケティング部分など全てが決まってから市場に出ることが一般的。しかし、今は「一般的」という概念が少し変わりつつあります。今回は、あるコスメを例に挙げてお話してまいります。
ヒューマンリソースマネジメントのプロが語る美容室の事業の設計について「その13」成果-2
一般的なコスメの作られ方
今まで様々なコスメの開発〜販売まで携わってまいりました。その経験からいうと、一般的にOEMといわれる方法が多く取り入れられ、あらゆるコスメが生まれています。
化粧品OEM(オーイーエム)とは「original equipment manufacturer」の略語であり、発売元に変わって受託会社が化粧品を製造することです。化粧品OEMメーカーに依頼すれば、自ら製造設備を持つことなくオリジナルコスメを作ることができます。
引用元:週間粧業
製品が出来上がると販売までに処方はもちろん、販路やマーケティング等全てを決めてからGOすることが一般的ですが、とあるブランドは、アップデートし続けるアイテムとして商品化しています。
「白いオイル」「時計遺伝美容液」など思わず“それ何?”と聞きたくなるユニークなスキンケアを展開しているアジャイル コスメ…
その名も「アジャイル コスメティック プロジェクト」
2018年に設立した日本のスキンケアブランドで「アップデートし続ける新発想のスキンケアブランド」としてデビュー。インスピレーション源は、ソフトウェア開発などで使われているアプローチ・アジャイル(AGILE)開発だそう。
スマートフォンのように、次々とバージョンを上げて製品そのものを進化させていく。従来のスキンケアコスメでは考えられなかったアプローチで商品開発をおこなっているブランド。
オンラインに寄せられたユーザーの声、オフラインイベントやインタビューで得た感想や意見をもとに、配合成分や成分量、香料のみならず使いやすさなども含めて調整されるという斬新さ。
たしかにそれは画期的かつ今までに例を見ない方法だなと、個人的にはとても興味があるブランドです。これってスキンケアだけでなく、ヘアケアにも同じことが活用できるのではないでしょうか。
美容師の皆さんでプロダクトを作られている、もしくはこれから挑戦される方はこういった方法も面白いかもしれませんね!
【参考】
※ アジャイル コスメティック プロジェクト- laboratory株式会社