ヒューマンリソースマネジメントのプロが語る美容室の事業の設計について「その16」計画-2

こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。

今日は「計画」の第2回となります。前回お伝えしたように、計画とは数字の羅列ではありません。売り上げ目標は責任です。売り上げをあげるための行動計画というのは、責任を果たすための計画に過ぎません。計画とは働く人たちの強みを集結させ、そのエネルギーを総動員できるようにするためのもの。

ミッションを通してビジョンを果たす、の「行動計画」を立てることだと前回お伝えいたしました。今日は具体的に「何から行うべきなのか?」を考えていきましょう。

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PRATER編集部です。 HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野さんがご執筆くださっている「事業設計」についての…

目標を立てる

ヒューマンリソースマネジメントのプロが語る美容室の事業の設計について「その16」計画-2

目標とは単なる売り上げの数字ではなく、自分たちの使命を通して果たすべき成果です。ですからこの目標にも「一貫性」がなくてはなりません。わかりやすく言えば、スタッフ1人1人の目標達成が店舗の目標達成につながり、店舗それぞれの目標達成が会社全体の目標達成につながること。これが目標の立て方の原則です。そしてチームで成果をあげるための一貫性です。

個々の成果を足し合ったとき、その総和を上回るような大きな成果を得られる。そうした目標の設計がとても大事になります。逆に目標に一貫性がなければ、個々に好きなことやしたいことをしていると、それぞれの都合や解釈がぶつかり合い、衝突や対立が生まれてしまいます。こうなると目標の達成は困難になります。チームワークもありません。

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目標の種類

ヒューマンリソースマネジメントのプロが語る美容室の事業の設計について「その16」計画-2

もし売り上げ目標しかない状態であれば売り上げの責任者、つまり営業部門だけで経営するということになります。そんなはずはありません。経営チームは「事業全体を見渡して、喜んでもらえるひとを増やすための活動、意思決定」していかなければなりません。そのためには、少なくとも8つの領域が存在すると言われています。

8つの領域とは、

事業における2つの大きな機能

① マーケティング

② イノベーション

事業を進める為に不可欠な3つの資源

③ 人

④ モノ

⑤ お金

事業が成長する為に必要な3要素

⑥ 生産性

⑦ 社会的責任

⑧ 利益

これらが必要となります。美容室では、集客や教育など言葉が変換されますが、本来はこの8つの領域と照らし合わせたときに不足のない目標設定ができているかが重要となります。

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責任とは?

ヒューマンリソースマネジメントのプロが語る美容室の事業の設計について「その16」計画-2

「目標を全然達成しないし、あのスタッフ(店)はやる気がない」「いつもいいところまで行くけど最後に達成しきれないあのスタッフ(店)は根性がない」というような発言をされる幹部の方がいらっしゃいますが、根本的には目標の未達成とは管理する責任者のミスです。社員ではなく、責任を持っている自分のミスだという認識が必要です。

そうでないと幹部でいる意味がありません。目標達成ができないのは社員に力がないのではなく、経営チーム自体に目標を正しく作り、それに従った計画を立て、それらを正しく運営する力がない。その可能性の方が高いです。

面倒なことを避けずに互いに議論を繰り広げ、決定しなければならないことを期日までに勇気を持って決める。そしてなすべきことをなすために行動を怠らない、最後は自分の責任として背負う。そうした経営チーム・幹部あってこそ、目標や計画は達成可能になるのかもしれません。

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