こんにちは、Y’s hair GROUP（ワイズヘアグループ）を運営するZIMA ENTERPRISE 代表取締役 CEOの和田島靖史です。
みなさん、紙芝居は聞かれたことありますか？ 今日は、紙芝居を例にとってお客様にお伝えするときの心構えややり方をわかりやすくお話しします。美容師にとっては、いうなれば【髪芝居】ですね（笑）
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お客様の最大の関心事は
お客様は皆、キレイになりたくてサロンにいらっしゃっているはずです。誰も汚くなりたくて来られる方は1人もいらっしゃらないはず。「今日は私をめちゃくちゃダーティーな女にして！」と言われたことはないでしょう（笑） どうしたらもっとキレイになれるのかがお客様の最大の関心事なのですね。
だとするならば、キレイになるために大切なこと、必要なことをお伝えし、そうしてご希望を叶えて差し上げることが我々プロの美容師のお仕事であるはず。お客様に大切な髪のお話。それを髪芝居としましょう。
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紙芝居ならば
10人の子どもたちに紙芝居で桃太郎のお話をするとします。「むかしむかしあるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました……」から始まりますね。目の前の子どもたちはみんないい子にして話を聞いている、そんな状態です。想像してみてください。お話はどんどん進んで、「……めでたしめでたし」と終わりを迎えます。
さて、我々美容師がお客様に髪芝居を聞かせる時はどうなるか……。お客様が知りたい情報、お伝えすべきこと、ヘアケアのこと、スタイルのこと、これから未来へのご提案などたくさんあるはずです。お客様に雑誌を山のように提供したり、世間話をしている暇はないはずです。「そんなこと必要ないさ」という方はここにはいらっしゃいませんね（笑）
髪芝居にはいろいろ制限がある
髪芝居を繰り広げるうえでは、いろいろな状況によって制約が出てくるものです。まずは、そのことをしっかりと理解してください。たとえば、髪芝居では1度に大勢にお聞かせすることはできません。いつでも1人ひとりにお伝えします。紙芝居のように鐘を鳴らして、みんな集まれーとできれば楽なのですが、そんなことはあり得ないのです。
そして、そのお話は途中で終わります。なかなか思うように完結できないでしょう。紙芝居でいうと、「めでたしめでたし」までコンプリートせずに、お話の途中で終わるのです。なぜなら時間が限られていますし、そんな短いプレゼンテーションでご納得をいただけるというのはちょっと甘い考えだと思います。続きは次回のお楽しみと取っておいて、それを数か月後であっても忘れず、確実にそこからお伝えすることのほうが大切だと思うのです。
そしてもう1つは、お客様ごとに聞きたいお話が違うという点です。ある方には興味の持てる話であっても、またある方にとっては全く必要のないお話だったりするのです。この３つの注意点を看破して取り組む必要があります。
またいつもの話が始まった、と思われている！？
大体、お話がどのあたりで終わるか美容師によってパターンが決まっています。多分、お話の佳境まで進むことなく「……大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました」っていうあたりで終わっている。
お客様へのご提案が苦手は人のほとんどはこのパターンではないですか？ 朝から晩まで「どんぶらこどんぶらこ」までの話しかしていない。その話を聞いて、お客様がまた次も聞きたいと思うはずもなく、何の話かも分からず、何を伝えたかったのかも知らぬままにお帰りになっていることでしょう。
そればかりか、また次回ご来店くださったときにも同じ話をしているとしたら……。「むかしむかしあるところに……」と話した瞬間に「あ……またあの話だ」とまるで興味は持ってもらえないでしょう。それどころか、なんだか嫌な空気になってしまうかもしれませんよね。これは美容室あるあるでしょう。
気づかないと危ない。日々の変化
ではどうしたらよいのか！？
ちょっと想像すると怖くないですか？ でもこれ、ちょっと工夫すれば途端に解決するんです。そのポイントは、私たちが「お1人おひとりに伝える」にはどうしたらよいかと「前回の続きからお伝えする」ということ、そして「そのお客様ごとのお話のテーマを決めて追いかける」ということをしっかりと理解しておくことです。ということで、後編では実際に現場に即したやり方で「髪芝居をお伝えするコツ」についてお話しします。
では、本日はここまで「続きは次回のお楽しみ」です（笑）
こんにちは、Y’s hair GROUP（ワイズヘアグループ）を運営するZIMA ENTERPRISE 代表取締役 CE…
