ヒューマンリソースマネジメントのプロが語る美容室の事業の設計について「その15」計画-1

こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。

【① 使命】を明確にし【② 顧客】を定義し【③ 顧客の価値】を設定し【④ 成果】が何か? を決める。ここまできたら①〜④を遂行し、成果を果たすための「計画」を立てていきます。

これが5つ目の質問「われわれの計画は何か」になります。今までのおさらいは、下記をご覧ください。

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PRATER編集部です。 HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野さんがご執筆くださっている「事業設計」についての…

数字の羅列

ヒューマンリソースマネジメントのプロが語る美容室の事業の設計について「その15」計画-1

今や美容室も「年間計画」や「経営計画発表会」などをおこなうことが常識になりつつあります。弊社も年に1回期首である1月の初日に1日かけて経営計画発表をおこないます。

この計画発表ですが年間の数字、つまり売り上げ目標などが細かく明確に書かれておりページをめくってもめくっても数字の羅列、発表者はその説明にかかりっきりという発表会を見かけることがあります。もしくは逆で、ひたすら「想い」を述べ続けられていき、ほとんど数字も根拠もない、何だか良いムード・高揚感だけが漂うフワフワした発表会もあったりします。

これではちょっとまずいです。

計画とは、自分達のミッション→それを通して果たしたいビジョン、そのための「行動計画」が主でなくてはいけません。目標数値というのはそれが果たされているかをジャッジする目安でしかありません。そして責任者やマネージャーと呼ばれる方であれば、責任を持つ分野における成果を果たすために、【いつ】【どこで】【何を】【どれくらい】やるのかといった「アクションプラン」なども必要になります。

実際は、サロンワークにおける店舗でのスタッフそれぞれのアクションプランも売り上げ目標とセットであるべきだとは思います。つまり目標の数字ばかりが並んでいて、行動が明確になっていない計画表はここでいう計画ではないことになります。

「0から1を作る」「1から2を作る」どちらが大変?

人を夢中にさせるもの

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また、主催する方々の中でこのような経営計画発表などにおける「シチュエーション」にこだわりが出てくる場合も多々あります。どのような会場で、どのように演出して発表するか? などです。雰囲気や状況によってスタッフに伝わる浸透度や落ち方が違うと思われる方は多いですが、それが効果ゼロとは言いませんが、最も重要なのかと言われたら私はそうではないと思います。

それよりも、ここまでお話ししてきた5つの質問、

  • 使命とビジョン
  • 顧客
  • 顧客の価値
  • 成果

この一貫性がしっかりしていれば最初の反応はどうであれ、その計画を遂行していく中で社員は夢中になってくれるのではないでしょうか? 社員を夢中にさせるものは「ビジョンとミッション」です。(理念ではありません)計画の精度はまずは「ビジョンとミッション」にかかっていると思ってください。そしてそれが明確なら「アクションプラン」は自ずとたつはずですし、社員は実行してくれます。

今後美容業界で勝つには「サブスク」は必須になる

計画とは

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まず、私たちは共通認識を持っておきましょう。計画とは、売り上げ計画だけのことを指すのではありませんし、働く人たちの働き方・行動を制限するものでもありません。計画は共に働く人たちの強みを集結させ、そのエネルギーを総動員できるようにするためのものです。

ミッションを通してビジョンを果たす、そのための「行動計画」を立てていくことが私たちマネジメントに携わる者の仕事です。

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