ヒューマンリソースマネジメントのプロが語る美容室の事業設計について【その2】

こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。

前回からスタートしました「事業の設計」に続きまして、第2回のお話となります。前回は「事業意欲」と「事業設計」のバランスについてのお話でした。

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こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。  今回からは「事業設計」について本格的にお話ししていけ…

今日は、私が事業設計における原理原則をどのように学んだか? 考えの「ベース」についてのお話です。

5つの質問

5つの質問という言葉で、既にピンと来られた方も多いかもしれませんが、私自身は、ドラッカーの影響を色濃く受けています。名前くらいは聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?

数年前に「もしドラ」なども流行りました。ピーター・ドラッカーさん「マネジメントの父」と呼ばれるこの方の考え方。経営への向き合い方、マネジメントへの向き合い方が私の考えの中心になっています。

正確にいえば、私の会社の仕組みがドラッカーさんの考えを美容室として具現化された形になっています。すなわち、弊社の社長がその考えなので、必然的に私も勉強する機会を得ることができたということです。

そして、私がその中で1番多く読み返した本が、「5つの質問」という本になります。この中で問われる5つの質問にしっかりと思考をめぐらせ、考え抜くことによって、事業の設計の「軸」が出来上がっていきます。実際の私たちの美容室も、この問いの答えをとおして「事業の設計」がなされています。

この5つの質問とは

・われわれの使命は何か

・われわれの顧客は誰か

・顧客は何を価値と考えるか

・われわれの成果は何か

・われわれの計画は何か

この5つが私たちに投げかけられる質問です。

シンプルな質問の内容だと感じるかもしれませんが、だからこそ明確な答えをしっかりと出せる人はほとんどいません。それくらい何度も読み返し、何度も答え合わせをしていかないと、答えにはたどり着けないものです。

問いに向き合う

私がコンサルティングで担当させていただくサロン様との打ち合わせなどの際に、最初の段階で必ず質問させていただくことが1つあります。

それは「あなたの役職における責任と権限は何ですか? あなたは何をする人ですか?」という問いです。

経営者の仕事とは?

マネージャーの仕事とは?

店長の仕事とは?

これらに答えをシンプルに明確に出していくには、5つの質問を通してとても骨の折れるプロセスを通して作られる「事業の設計」マネジメント」の概念が必要になります。

ほとんどの方が途中で面倒になってしまうことですが、私はこの「事業の設計」がなくてはこれからの美容室経営、美容師育成は本当に困難な状況になると思っています。

ですので、次回からは、この問いに答える形で「美容室の事業設計」について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

次回はまず、第1の質問にある「使命」について考えていきたいと思います。

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