こんにちは、メイクアップアーティストでPRATER メディアマネージャーの黒木絵里です。
前回は、肌のバリア機能を低下させないための対策についてお話をしました。
今回は、肌を弱酸性に保ち、バリア機能を常に高める上手な方法をお話します。
アミノ酸が身体をつかさどる?
大げさに聞こえるかもしれませんが、人間の身体の60〜70%は水分でできているというのは周知の事実。そして、20%はなんと「アミノ酸」なのです。
肌に水分を蓄える成分の半分もアミノ酸でできており、肌のハリを支える成分もアミノ酸からできていて、人間の健康美には「アミノ酸」が大切なのがわかります。
洗浄成分にも「アミノ酸系」を意識して
自身が乾燥しやすい、あるいは敏感肌という認識がある方は、洗浄成分が「アミノ酸系」を意識してチョイスしてください。アミノ酸系の洗浄成分は、優しい洗い上がりが特徴的。
マイルドな洗浄成分で、優しく洗い上げることが、バリア機能が低下しやすい人への最上級のケア方法です。そのため、洗浄成分はもちろんのこと、前回の記事でご紹介した「決してこすらない」というところを徹底してください。
せっかくマイルドな洗い上がりのものをチョイスしても、肌をゴシゴシこすって洗ってしまっては本末転倒です。洗顔タオル(水で濡らしてこすって洗えますみたいなもの)などは問答無用でNGです。例えるなら、たわしでゆで卵をこすっているようなもの。
これからの季節は「紫外線」と「汗」に注意
これからじきに暑さが増してきます。既に紫外線は真夏レベルに降り注いでいますが、紫外線も立派な外的刺激。日焼けもさることながら、乾燥する大きな要因に。そのため、日焼け止め対策として、顔につけるのももちろんですが、乾燥がひどい人や敏感な肌な人にとってはそれすらも刺激になるため、過度につけるのは避けるのがベター。
そのため、適度な日焼け止め化粧品の使用と日傘などのアイテムとの併用を心がけましょう。そして、暑くなると発汗が気になりますね。適度な発汗は身体にとって大切なことではありますが、多量な発汗は、肌がアルカリ性にかたむき、乾燥しやすい状態になります。
汗をかいたらこまめに拭く、あるいはサッと洗い流すとよいのですが、拭くときには、もちろんこすらずにハンカチやタオルで押さえるように、そして、洗い流したあとは、必ず保湿もセットでおこないましょう。
しっかり保湿でバリア機能向上の手助けを
ここまでご覧いただきありがとうございます。しっかり読んでくださった方は、保湿だけでバリア機能が高められるわけではないということがご理解いただけたかと思います。
そのため、自身の肌に適した方法で保湿をおこない、弱酸性を保つことでおのずと健やかな肌に導くことが可能です。(そのバランスをとることが1番の難関なのですが……)
自身のライフスタイル、肌質を確認し、肌質に合ったアイテムチョイスなどが、肌を美しく保つための近道です。ぜひご参考に。