こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。前々回からスターしました「事業の設計」について引き続きお話してきます。
こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。 今回からは「事業設計」について本格的にお話ししていけ…
こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。 前回からスタートしました「事業の設計」に続きまして、第…
前回お話ししたように、まずは設計にあたり「5つの質問」に向き合うことが重要になります。ここでおさらいです。
5つの質問とは
- われわれの使命は何か
- われわれの顧客は誰か
- 顧客は何を価値と考えるか
- われわれの成果は何か
- われわれの計画は何か
でした。 まずはこの中での最初の質問「使命」のお話しを数回にわたりしていきます。私はこの「使命」を「ミッション」という言葉の表現することが多いです。
まずは正しく整理する
まず必要になることは「使命」を正しく理解することです。美容室ではよく「理念」という言葉を耳にしますが理念とミッションは一緒ではありません。そして似た言葉に「ビジョン」という言葉もあります。 これもまた理念・ミッションとは違います。今日はまずこの3つの言葉を正しく整理しましょう。
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3つの違い
「理念」
会社における考え方の原点的なもので自分達のスタンダートとでも言うべき「規範」と私は捉えています。言い方を変えるなら「創業者」の想いと考えます。
「ミッション(使命)」
「われわれが社会において成し遂げたい事」です。美容師として社会(お客様)にどのように貢献したいか、喜んでもらいたいか?です。
「ビジョン」
「われわれがミッションを成し遂げた時の状態」です。自分達が目指す先「ゴール」という呼び方でも良いと思います。
ですから3つを整理すると
理念→考え
ミッション→なすべきこと・やりがい
ビジョン→ミッションを果たした未来の結果
となります。
約10年間外部講師として様々な美容室と関わらせていただき、講習や研修、チームビルディングをお手伝いしてまいりましたが、最初にお会いした段階で既にこの3つがしっかりと形になっているサロン様と出会う機会はほとんどなかったように感じます。理念がしっかりとされているサロン様は非常に多いですが ミッション・ビジョンが曖昧なことが多いです。
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行動指針がないのは×
戦術にあるとおり、理念は「考え方」ですからとても大事なものです。しかしながら「考え方」がしっかりしていても「行動」を起こさなければ何もかわりませんし、結果や成果にはつながりません。ましてやどこを目指しているのか「ゴール」がわからなければただ仲間はその時々に一喜一憂しながら、やがて疲弊していくだけです。
正直に言えば、私の中では【理念 < ミッション】です。幹部であれば理念の共有は重要ですが、一般社員の方々には、まずは「ミッション」と「ビジョン」がないことのほうが危険だと考えます。
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スタッフの離職の要因にも
チーム(組織)において 私たちはどんな行動をとおして社会やお客様に貢献するのか? 「ミッション」が明確であることと、たどり着きたいゴール「ビジョン」はどこなのか?
この2つには仲間を駆り立てる魅力がなくてはいけません。せっかく育てた社員の離職は誰もが経験していると思いますが、細かい理由は色々あれど、結局はその会社に居続ける魅力がないということだと私は考えます。自社でのスタッフの離職も本人にとって会社が魅力的な環境ではなくなったのだと、こちらの責任と考えるようにしています。それくらいに「ミッション」と「ビジョン」は会社にとって、なくてはならないものです。
事業設計においてのまず最初の問い「われわれの使命は何か?」まずは自分たちの会社に「理念」「ビジョン」「ミッション」がそれぞれ明確にあるのかを1度確認してみてください。