こんにちはHRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。
前回の続きはこちらからどうぞ。
こんにちは、HRM(ヒューマンリソースマネジメント)の庄野です。前々回からスターしました「事業の設計」について引き続きお…
前回は「理念」「ミッション」「ビジョン」の違いをご説明しました。今回は、その次になりますがこの3つがそれぞれ「特有のものであるか?」というお話しになります。
【スタートアップ経営者必見】コーポレートベンチャーキャピタルが熱い!
具体的な私たちの行動
理念・ミッション・ビジョン、この3つはそれぞれもちろん言葉で表されるわけですが、まずはその言葉がありきたりな言葉になっていないかをチェックしましょう。具体的であり、自分たち固有のものであり、魅力的で他社との違いがわかる表現になっているか? ということです。
美容室も約20万軒以上もあるといわれる市場ですから、完全にオリジナルな言葉、表現とはならないにしても、「より具体」を示す言葉であるべきです。
特にミッションは具体に
ミッションに関しては、美容師として自分たちの成すべきこと、成し遂げたいことになりますから「より具体的な行動」として表すことが必要です。例えば「世の中の女性全てを綺麗する」。これはおそらくどの美容室・美容師も共通で思っていることなのではないでしょうか。
つまり、「当然」であり「ありきたり」は自分たち固有のものではありません。「どんな美容師が、どのように、何を通して」お客様を綺麗にするのか? 他の美容室と私たちは何が違うのか? それがミッションです。
サッカーでいえば、「目の前の敵に勝つ」というのは全員が思う当然のことで「パスサッカーで勝つ」のか「堅守速攻で勝つ」のか「個人技で勝つ」のかが、チーム固有のミッションとなります。つまりチームの戦術・戦略・方向性です。新しいチームに移籍の際、きっと選手はそうした「チームのミッション」というものが自分にマッチするかを選択基準の1つにするはずです。
細かくは、ここで言いませんが美容室の求人にしても本来学生に対して売りにすべきはこの「ミッション」が第1だと私は考えます。
【自分革命】ベストな方向にシフトするための良質なルーティンワークにトライ
スタッフにとって誇れるもの
自分たちのミッションが特有なものであればあるほど、チームに生まれてくるものがあります。それが「誇り」です。仕事をする上でとても大事であり、原動力となるものです。
組織の価値とは、会社の規模や従業員数の多さというわけではありません。また高級サロンか大衆サロンかということでもありません。給料や休みや立地など、条件が良いことはもちろんその会社の1つの魅力ですが、言い換えればそれは1つの付属的な要素でしかないということ。
最も重要なことは「我が社で働く社員は、自分たちの仕事とミッションに誇りを持って働けているか」です。
人を育てるのはミッション
マネジメントとは社員を管理することなどではなく、ましてや育てる・育成するということでもありません。社長や店長など個人ではなく、魅力的であり、誇りの持てる「われわれのミッション」が私たちを導き、育ててくれると考えてみてください。
私は、自社において教育の責任者をしていますので、もちろん人を育てるということを常に考えてはいます。しかし、わかっていることは この子は俺が育てた! とは100%思えることは絶対にないということです。自分の会社の社員からそのような言葉が出たときは、危険な信号と捉えています。
それはこちらの思い込みで、ようは「本人が頑張った」から結果がでたと考えるように伝えてます。私たちができることは「ミッションを通して本人が頑張りたいと思える環境を創る」ことだけです。優秀なスタッフを育てるためにやるべき順序は、教育カリキュラムを作ることでもなく、アカデミーを作ることでもありません。社員をどうこうするよりも先に、まずは組織として「事業設計」→使命を明確にすることが先だということを毎回担当させていただくサロン様には伝え続けています。